MP3やAACなどの不可逆圧縮フォーマットは、変換するとデータをカットして容量を落とします。 つまり、CDなどの無圧縮WAVデータからMP3などに変換すると音質が劣化してしまうのです。 これらについては過去の記事にて何度も解説してきました。ただ、音質が犠牲になるとはいえ圧縮率は非常に高く、高圧縮にしない限りはその劣化も聴き取りにくいものになります。 では、実際どれくらい音がカットされるのか。人間が聴き取れない高音部分だけカットするのか。 今回の記事では、これら非可逆圧縮フォーマットがどれだけ元のCD音源からデータをカットしているのか、ビットレートなどの値を変えながら音声波形を解析して視覚化したいと思います。非可逆圧縮とはどういったものなのか、より深く理解できましたら幸いです。 実験方法 実験方法ですが、流れとして以下の通りにやっていきます。 比較したい音声データを2つ用意する。無圧縮WAV