皆さんはFPGAという言葉を聞いたことがあるでしょうか。FPGAは「Field Programmable Gate Array」の略です。日本語にすると「現場で(Field)プログラミングできる(Programmable)回路チップ(Gate Array)」ということになります。内部の回路を後から書き換えられるLSIチップなのです。 FPGAの大きな利点の一つは、通常のLSIよりも開発費用が安く済み、開発から製造までの期間が短い点です。周辺ハードウエアが整っていれば、チップ回路を設計して実際に動かすまでに、長くても数時間しかかかりません。 FPGAは実際にはどのように使われているのでしょうか。データ処理向けの使い方を主に見ていきましょう。 金融計算 FPGAでのデータ処理を積極的に取り入れていることが目立つのは、金融業界です。現在の金融取引では、売買を自動的に行うアルゴリズム取引が広まって