パソコンを再生機器として活用するUSBオーディオというスタイルが確立されて以降、音楽ファンが使用するハードの傾向にも大きな変化が出てきている。レコーディングの現場で活用されるようないわゆるプロ機が、一般的な音楽ファン/オーディオファンから高い注目を集めるようになったのだ。 そもそも192kHz/24bitや96kHz/24bitなどのハイレゾ音源は「スタジオマスター」とも言われ、レコーディングスタジオそのままのスペックを持った音源を家庭で楽しむことができるということが大きな魅力となっている。これはCDという限られたスペックのメディアからの解放を実現する。このデータによる音楽信号のやりとりは、USBオーディオが普及するよりもっと前からレコーディング現場では一般化されていた。こうした経緯を考えると、「レコーディング現場と同じ環境で再生できる」という側面からプロ機が注目されたことは必然の流れだっ