長野原町で八ッ場ダムの建設工事が2019年度の完成を目指し急ピッチで進んでいる。1952年の計画浮上から65年あまり。かつて、建設工事を巡る立場の違いなどで分断された水没地区では、住民自ら、ダムを「観光資源」として生かす方策を模索している。【杉直樹】 ■町民も知って 今年3月24日、八ッ場ダムの工事現場で、初めて水没地区以外の町民を対象とした見学ツアーが開かれ、55人が参加した。 主催したのは、地元の旅館経営者や行政関係者らが昨年11月に設立した「チームやんば」。町と協定を結ぶ跡見学園女子大(東京都)の学生らが考案した「特典付きダムカード」や「インスタ映え」を狙った「10色安全ヘルメット」などの“仕掛け”を生かしつつ、自分たちでもダムの活用策を探っている。
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