【ソウル=桜井紀雄】平昌五輪への北朝鮮の参加をめぐり、韓国政府がアイスホッケー女子の南北合同チーム結成を推進していることに韓国内で反対意見が噴出している。特に文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持層であるはずの若者らが強く反発。合同入場行進で国旗ではなく、朝鮮半島を描いた統一旗を掲げることにも保守層を中心に拒否感が根強い。 「五輪目前にこうした話が出るのは衝撃的。選手らに間違いなく影響する」 アイスホッケー女子韓国代表のマリー監督は16日、仁川(インチョン)空港で記者団に、合同チーム結成についてこう懸念を示した。選手の一人も韓国メディアに「ひどく失望している」と話した。 合同チーム案は9日の閣僚級会談で韓国側が北朝鮮に提案。既存の韓国代表23人に北朝鮮選手数人を合流させる構想で、政府は「韓国選手に被害はない」と説明している。だが、現行の規定では1試合に出場できる選手は22人に限られ、韓国選手