ぼんやり「銀河鉄道の夜」の、最後の方に載っている「注解」を見ていたら、大変興味深いことが書いてあったので、思わず記事を書いてしまいました。 それはつまり要約すれば、「カムパネルラとジョバンニには双子性もしくは同一人物性がある」という記述があったのです。 以下、新潮文庫の「新編 銀河鉄道の夜」から抜粋。 カムパネルラ ユートピア物語『太陽の都 La Citta del Sole(一六〇二)で知られるイタリアの哲学者、トマーゾ・カンパネルラ(1568-1639)の名からとったものと想像されている。また、このトマーゾの幼名がジョヴァンニ・ドメニコであったことも見逃しえない。事項参照。 ジョバンニ ジョバンニはイタリアのありふれた洗礼名の一つで、英語のJhon、フランス語のJean、スペイン語のJuanなどと同じくラテン語のJoannesが変形したもので、聖書の「ヨハネ」を源としている。『キリスト