日立教育訓練用原子炉(HTR:Hitachi Training Reactor)は、我が国の原子力黎明期において日立グループの総力を結集して設計・製作・建設・運転を実施した純国産研究炉です。 HTRは、国産1号炉であるJRR-3の建設を追い越して初臨界を達成したため、当時の新聞では「国産零号炉」の誕生と賞賛されました。HTRは、軽水炉が持つ固有の安全性(ドップラー効果)の実験的検証、国内初の脳腫瘍治療照射、技術者の教育訓練などの輝かしい成果を挙げ、研究炉のパイオニアとして貢献しました。 詳細については、日本原子力学会誌2011年1月号に掲載されておりますので参照ください。 使用済燃料の搬出(2005年10月) (株)日立製作所原子力事業統括本部王禅寺センタでは、2005年10月に日立教育訓練用原子炉(略称HTR)で保管していた全ての使用済み燃料を搬出しました。 HTRは、1962年に運転開