群馬県安中市磯部の県立高校1年保坂祐樹さん(当時15歳)が7月、自宅で胸を包丁で刺されて死亡した事件で、安中署は19日、同居していた祖母の農業保坂良江容疑者(66)を殺人容疑で逮捕した。 発表によると、良江容疑者は7月12日午後5時20分頃、自宅1階の台所で祐樹さんと口論となり、近くにあった牛刀(刃渡り23センチ)で祐樹さんの左胸を1度刺し、失血死させた疑い。直後に自分の腹を刺し、重傷を負って入院していたが、19日午後に退院した。 祐樹さんは中学に入学した頃に両親が離婚し、妹(13)とともに良江容疑者と同居。県警幹部によると、良江容疑者は調べに対し「胸を刺し死なせたことは間違いない」と供述し、動機については「親と離れて暮らしている孫の将来が心配で仕方なかった」などと話しているという。