【ソウル=箱田哲也】ソウルや仁川市など韓国首都圏で4日、全地球測位システム(GPS)の受信に障害が起きた。韓国政府関係者は6日、北朝鮮による電波妨害が原因とみていることを明らかにした。 米韓両軍は先月末から合同軍事演習「キー・リゾルブ」を始めており、通信の攪乱(かくらん)を狙ったとみられている。周辺の電波障害は昨夏、米韓が実施した共同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」の際にも起きたとされ、韓国軍当局者は6日、「北が新たな装備の試験をした可能性がある」と述べた。 韓国政府関係者によると、4日に軍事境界線付近の北朝鮮側から強い電波が発信された。聯合ニュースは情報関係者の話として、5〜10分間隔で断続的に発信されたと伝えた。