秋葉原駅は京浜東北線・山手線と総武線が立体交差する。駅周辺は戦後のヤミ市からラジオ部品の街、家電の街、パソコンの街へ変化。現在は「オタク文化の聖地」としても知られ、国内外から多くの人々が訪れる。駅の1日平均乗降客数は23万689人(2011年度)で、JR東日本管内の駅としては第9位だ。じつはこの秋葉原駅、当初は貨物駅だった。 秋葉原駅ができた理由は、上野駅の旅客と貨物の集中を回避するためだったという。1883(明治16)年、日本鉄道が上野と熊谷を結ぶ路線を開業し、上野駅が開業した。日本鉄道はどんどん路線を延伸し、現在の東北本線や高崎線など東北方面の路線網を作っていく。 しかし鉄道輸送が活発になると、上野駅に旅客と貨物が集中して大混雑になった。そこで上野駅を旅客専用とし、新たな貨物取扱所を建設した。これが現在の秋葉原駅である。開業は1890(明治23)年だった。 日本鉄道が秋葉原を選んだ理由