AviUtlの6年半ぶりの新バージョン、1.10が正式に公開されました。このバージョン(正確には1.10rc1)から、AviUtlは32bitアプリでありながら4GB以上のメモリを使えるようになりました。 これの何がすごいのか、どのようにすれば実現できるのかを説明します。 注: 共有メモリを利用した32bitアプリの4GBの壁を超える方法の一例を紹介します。 AviUtlをリバースエンジニアリングしたわけではないので、実際の実装方法とは異なる可能性があります。 4GBの壁について 32bitアプリには4GBの壁と呼ばれる使用可能メモリの上限値があります1。そもそも32bitアプリの32bitとは、メモリアドレスを32bitで表現していることに由来しています。 メモリアドレスは1byte毎に割り当てられているため、32bitのアドレスで表せる上限は4GBであり、これを超える量のメモリは使いた