東京都と大田区は、新空港線(蒲蒲線)整備に向けた負担割合などを協議する場を新たに設置した。区は早ければ2020年度にも整備主体(第3セクター)の設立を目指す。JR・東急蒲田駅周辺では再開発の機運が高まっており、両者はまちづくり動向も加味したより良い事業プランの作成に乗り出す。 東京都都市整備局都市基盤部と大田区まちづくり推進部が協議の席に着き、9月3日に新宿区の東京都庁で初会合を開いた。JR・東急蒲田駅の乗り換え利便性向上、沿線開発の動向、事業費の縮減について検討する方針で合意した。これらの検討を踏まえ需要予測や収支採算性などを精査して、都区負担の考え方を整理する。第2回会合以降は検討の状況に応じて開催する。 新空港線事業は、直線距離にして約800mで分断しているJR・東急蒲田駅と京急蒲田駅を地下でつなぐ鉄道を新設する。16年度の調査結果では、総事業費が1260億円、B/C(費用便益比)が
東京都は、江東区で計画している地下鉄「東京8号線」(東京メトロ有楽町線)の延伸に向けて、鉄道施設の構造や設備、運行計画などの技術的な検討に乗り出す。地下鉄事業者として専門的知見を持つ東京地下鉄の協力を得て、具体的な検討を進めたい考えだ。一方、事業主体や費用負担などのあり方についても今後、東京地下鉄などを含めた関係者間で協議を進める。 8号線延伸は、有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅を結ぶ長さ約5.2㎞の構想。途中に東西線東陽町駅との接続や2つの新駅を設ける計画で、豊洲と住吉は既に乗り入れ可能な駅構造となっている。区が2017年3月にまとめた調査報告では、概算建設費が約1420億円、経済波及効果は約4028億円を見込む。 整備や運営を担う事業主体は、まだ固まっていない。ただ、メトロの複数駅を接続する計画であることや、整備段階での技術的観点、既存路線を含めた運行面などを踏まえ、都としては「東京メト
多摩都市モノレールの延伸を進める東京都町田市は、今後6年で都市計画決定などの手続きを終え、2025年度の事業化を目指す。市担当者は「用地買収にかなりの時間を要するだろう」と見込み、「事業化までの期間に設計着手まで盛り込みたい」という。市は19年度、道路計画がない区間を中心に、想定ルートのブラッシュアップに向けた調査・検討作業を進める。モノレール町田方面延伸の総事業費は約1700億円。市は延伸による新駅周辺の地域活性化に期待し、それらの調査・検討を同時に進めていく。 市は、石阪丈一市長が意欲を示す32年度開業に向けて、事業化までを6年間、それ以降を8年間と想定して検討する。 延伸事業は、国土交通相の諮問機関である交通政策審議会が16年4月にまとめた答申で「事業化に向けて具体的な調整を進めるべき」に位置付ける。これが“延伸決定”になるには都市計画決定などの手続きが必要になる。市担当者は6年間の
東京都と京王電鉄が計画している京王線(笹塚駅~つつじヶ丘駅間)連続立体交差化事業が、2018年度に着工する。両者は、都環境影響評価条例に基づく同事業と複々線化事業について、着工の届出を都に提出した。このうち、連立事業は今後、用地取得が一定程度完了した側道部分から順次、着工したい考えだ。工事は8工区に分割して施工する。2026年度末の完成を目指している。 連立事業は、京王線の笹塚駅付近(渋谷区笹塚1丁目)から仙川駅付近(世田谷区給田3丁目)までの約7.2㎞を高架化し、25カ所の踏切を除却する。あわせて、鉄道高架構造物に沿って側道(鉄道付属街路)を約5.6㎞整備する。駅は代田橋、明大前、下高井戸、桜上水、上北沢、芦花公園、千歳烏山の7駅(いずれも世田谷区)を高架化する。このうち明大前、千歳烏山の両駅は、島式ホームを2つ設けて4車線化する。また、高架化する各駅間の構造幅は約10.5mで、高さ約5
JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ新空港線「蒲蒲線」を計画している東京都大田区は、矢口渡から京急蒲田間について、京急蒲田地下駅を設置し、東急蒲田から京急蒲田まで東急線を延伸することを新たに検討している。2020年開催の東京五輪を見据えたもので、同案によって五輪開催に間に合わせたい意向だ。五輪後に京急空港線に乗り入れる延伸工事も検討している。都市鉄道利便増進事業として進める考えで、国、東京都、東京急行電鉄、京浜急行電鉄など関係機関と調整し、新案も含めて合意を求めていく。合意が得られれば、現在、内容を検討中の整備計画策定支援業務についても外部に委託する予定。調査・検討期間などを考慮すると、9月ごろには委託したい考え。今年度末に整備計画を策定するなど、15年度の事業化を目指す。 蒲蒲線は、直線距離にして約800mで分断されているJR・東急蒲田駅と京急蒲田駅をつなぐ鉄道路線。具体的には、東急多摩
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く