女性トイレの利用を制限された性同一性障害の経済産業省職員が国に処遇改善を求めた訴訟の上告審判決が言い渡される最高裁第3小法廷。奥中央は今崎幸彦裁判長=東京都千代田区で2023年7月11日午後2時59分、渡部直樹撮影 戸籍上は男性で、女性として生きる50代の性同一性障害の経済産業省職員が、女性トイレの利用を不当に制限されたとして国に処遇改善を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(今崎幸彦裁判長)は11日、経産省の利用制限を認めない判決を言い渡した。2審・東京高裁判決(2021年5月)は制限の合理性を認めて原告側敗訴としていたが、原告側の逆転勝訴が確定した。経産省は制限の見直しを迫られる。 最高裁が性的少数者の職場環境の在り方に判断を示すのは初めてで、裁判官全員一致の意見。今崎裁判長は補足意見で「判決は不特定多数の人が利用する公共施設のトイレ利用の在り方に触れるものではない」と付言したが、判
国内のGID患者は1万人以上ともいわれ、法曹人口が増加を続ける中で、日弁連は先回りの対策を整えた形だが、男女を指定した上で弁護士の紹介を希望する依頼者にどう説明するのかなど、現場の対応は各弁護士会任せとなっている。 関係者によると、会員の中にも男女2つの名前を持ち、弁護士活動は戸籍上の名前、通常生活の一部ではもう一つの名前と、使い分けている人もいるという。 一方で、離婚協議にあたって妻が「同性の方が気持ちを分かってもらえる」と女性弁護士を希望するなど、性別を指定して各弁護士会に紹介を求めるケースも少なくない。 こうした場合について日弁連の岡田理樹事務次長は「GIDの方も含めて紹介するかどうかは、各会で個別具体的に判断してもらうことになる」と説明する。 性暴力などの被害に遭い、男性に対して恐怖心を抱く依頼者が、女性弁護士を希望することも予想される。そうした状況で紹介されたのが心が女性、体が男
心と体の性別が一致せずに苦しむ性同一性障害(GID)。社会の理解が徐々に広がってきたが、18歳未満へのケアは置き去りにされている。当事者の9割は中学卒業前から性別への違和感があったとの調査もある。医療や教育の現場で何が起きているのか。【丹野恒一、五味香織】 ◇ホルモン剤、個人輸入 副作用は承知、親に内緒で 少し膨らんだ胸がシャツの上から分かるようになった。「良かった、効いてる。でもばれたらどうしよう」 西日本の小さな海沿いの町。高校1年男子(15)は今年初めから、親に隠れてインターネットで個人輸入した女性ホルモン剤を飲む。日々男っぽくなっていく体を自分のものと感じられず、つらくてたまらなかったからだ。 苦痛を感じ始めたのは小学校高学年だった。急に背が伸び、声変わりが始まった。中学に進むと男子の制服を着ることに耐えられず不登校に。親に打ち明け一緒に専門医を受診し「早く体を女性化したい」と訴え
働く人のLGBT入門ハンドブックが発行されました 発行元 WORKING TOGETHER編集委員会(PSI東京事務所・自治労・レインボーネッ トワーク) 『WORKING TOGETHER 働く人のLGBT入門ハンドブック』が発行されました。 発行元は「PSI東京事務所」「自治労」「レインボーネットワーク」が共同して 作った「WORKING TOGETHER編集委員会」。 ハンドブック 目次 1 働くLGBT 2 LGBTをめぐる日本の現状 3 諸外国の取り組み 4 働くLGBTの声 5 アクションプラン 6 資料集 このハンドブックはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェ ンダー)当事者のために作られたものではなく、今までLGBTの労働問題について 考えたことのなかった人に対して揺さぶりをかけるものです。 とりわけ労働運動に取り組む団体や個人が、もしまだこの問題につ
雇用を打ち切られた理由が、勤務態度の問題なのか、「性同一性障害(GID)」による差別なのか――。いま大阪地方裁判所で、“女性”として暮らす男性と社会福祉法人が、マイノリティの就労環境と非正規社員の恣意的解雇という問題をめぐって真っ向から争っている。 事案の内容はこうだ。大阪市から委託を受けて、ホームレスの健康や就労相談に当たる「大阪自彊館」の巡回相談員Kさん(51歳)が、2006年3月末、半年ごとに行われる契約更新に際して、上司から一方的に「雇止め」(期間のある定めの契約が更新されずに期間満了をもって終了すること)を告げられた。 Kさんは、04年9月からこの仕事に従事。身体は男性なのに、心は女性という性同一性障害者だった。だが、その前年には医師の診断を受けており、ホルモン治療も続けていた。こうしたことは採用面接時に申告済みだった。 通常の巡回業務は、2人1組で制服(デザインは男女同一)を着
社会 豪志さん望みかなった 女子制服で開邦高入学2009年4月8日 女子生徒の制服を着用してあこがれの開邦高校に入学した下里豪志さん(左)と母親の倫子さん=7日午後、南風原町新川の県立開邦高校 性同一性障害の傾向があり、自分自身を女性と認識し、女の子の服を着るなど女性として育ってきた下里豪志(たけし)さん(15)=南風原町=が7日、女子生徒の制服を着て県立開邦高校芸術科(音楽コース)に入学した。同校は制服を着たいという豪志さんの希望を尊重し「快適な学校生活を送ることを支援する」(新垣治男教頭)ために、制服の着用を認めた。グレーのプリーツスカートに、胸元にエンジ色のリボンを結んだ豪志さんは「この服を着てピアノに向かっている自分を想像し、うれしくなった」と笑顔で語った。 県立高校を所管する県立学校教育課は女子生徒の制服着用を認める今回のような事例は「今まで聞いたことがない。初めてではないか
【タイ】タイ東北部シーサケート県のカムペーン中学・高校が女性を装う男性(タイ語で「カトゥーイ」)生徒用のトイレを作り、話題を呼んでいる。同校は生徒数が約2600人で、このうち男子生徒1000人の1割以上がカトゥーイ。ニュースクリップの電話取材に対し同校の教諭は、「カトゥーイ生徒の専用トイレは中学・高校レベルでは初めてではないか。必要性については生徒、教師ともに理解しており、問題はない」と話した。 タイではカトゥーイは学校、職場でよく見かける日常的な存在。性転換したカトゥーイの「ミスコン」は地上波テレビで生中継される人気番組だ。しかし差別も残っており、最近では、一部の大学がカトゥーイの入学を拒否したり、カトゥーイ学生の女装や化粧を禁じていたことが明らかになり、教育省が調査に乗り出している。
Posted by nene2001 at 23:12 / Tag(Edit): gender gid / 2 Comments: Post / View / 0 TrackBack / Google Maps 「性同一性障害による内定取り消し違法」静岡の女性が会社提訴 この1件に関する個人判断はちょっと保留、というかわかんない。 性別詐称(と言えるかは別として)以外の理由(保証人うんちゃら)も挙がってるし。 でも、ニュー速あたりでそりゃもうアレな意見が飛び交ってたので、ちょっと性同一性障害(GID)周りの空気について考えてみた。 私の脳内前提。 完全に主観だけど、男女の性差(社会的役割、ジェンダー)についてうるさくいう人ほど、GIDについて理解がないような印象を感じてる。 いや、判らない、完全に思い込みで存在しない影とシャドーボクシングしているだけかもしれないんだけど
社会 GID、性同一性障害の人にとって「本当の性」とは何なのか。履歴書に性別を書くのは何故なのか。書かなければならないとして、GIDの人が書くべき性別は「産まれた時の性別」なのか、それとも「本当の性別」なのか。戸籍変更手続きが終了していなければ「虚偽の記述」となってしまうのか。<性同一性障害>「就職内定取り消しは違法」と損賠提訴およびfont-daさんのエントリ、およびブックマークコメントを読んでGIDの人に対する理解をどのように深めれば良いのかを事を考えてしまった。 ◆性同一性障害(GID)と戸籍の性別変更についてエントリを始める前に極めて簡単であるがfont-daさんのエントリの中にある『「GIDなら、戸籍の性別変更をすればいい」という批判』について少しだけ書いておく。くどいようだが本エントリを書いているタイミングで原告がGIDのどの段階にあるのかは私は知り得ない立場にいるという事を理
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