東京消防庁は4日、半身浴中の事故による病院への搬送が相次いでいるとして、無理な入浴をしないよう呼びかけを行った。例年、年末年始に餅をのどにつまらせないよう呼びかけることは多いが、このような形で消防庁が事故防止を呼びかけるのは異例。 半身浴による窒息事故や火傷は年々増加傾向にあり、特に今年に入ってからはこの2ヶ月間だけで、昨年の約2倍に相当する143件の通報があった。 消防庁の統計によると、上半身と下半身を間違えて浴槽に漬かったことによる事故が最も多く86件(60.1%)。ついで右半身(左半身)を浴槽に漬けたままでの入浴事故が47件(32.9%)、シャチホコ体勢での事故も少数ながら6件(4.1%)発生している。 これらの事故に共通しているのは、間違った半身浴の方法を載せたガイドブックに従っていることだ。誤って上半身を浴槽に沈めて搬送された26歳女性が読んでいた『とある科学の半身浴』(上海電波