インド経済は、2003年よりGDP成長率6~8%という安定した成長を遂げている。輸出では毎年20%台の急激な増加率を記録。人口10億7300万人の超大国のGDPは、2032年までに日本のGDPを抜くとの予測(ゴールドマン・サックス証券)も出されている。 では、現在、日本の製造業の進出状況はどうなっているのか、JETRO(日本貿易振興機構)バンガロール事務所の久保木一政氏にうかがった。 「最も成功しているのは、自動車とその部品メーカーでしょう。小型車のスズキを筆頭に、二輪のHondaとヤマハ、多目的車のトヨタ自動車など。インドでは同国の自動車産業は、日系企業が牽引してきたという認識がある。自動車部品工業会はこれをジャパナイゼーション(日本化)と呼んでいます。市場拡大に合わせ、各社とも追加投資や増産、新工場設立の動きがあります。それと連動して、牧野フライス製作所やファナックなど、自動車部品や金