欧米企業をはじめ、インドでの自社開発拠点設立や、ソフト面のオフショア開発が一般化している。 コスト優位性に加え、最新技術と英語を駆使し、グローバルに活躍するインド人技術者たちが採点する、日本技術者の実力とは……? 中国とともに新興経済大国BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の一角を占めるインド。購買力平価でみるGDPでも、米国、中国、日本に次いで4位となる。この大きな経済成長を支えているのが、ソフトウェアの輸出である。最近では、化学・製薬や、家電、自動車などの開発もインドで展開している企業も出てきた。いったい「なぜ、インド?」なのだろうか。 インドが世界のオフショア拠点となった現状は、やはり密接な関係にある米国を抜きに語れない。インド経済に詳しく、『インドのソフトウェア産業(東洋経済新報社)』の著者である拓殖大学教授、小島眞氏はその背景についてこう解説する。 「インドが世界のアウト