厚生労働省は17日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が奈良県内の薬局チェーン店で見つかったとして、薬の形などが通常と異なる場合には販売しないよう医療機関や販売業者に指導するよう求める通知を都道府県などに出した。現在のところ健康被害は確認されていない。 厚労省や薬を販売する米ギリアド・サイエンシズ社によると、今年1月9日、このチェーン店で薬を購入した患者から「錠剤の色が違う」などと薬局に相談があり、発覚。これまでに、同県内にある系列の3店舗から偽造品5個が見つかったという。販売ルートについて、同社は「偽造品は正規の取引先以外の経路から入手されたもの」と説明。中身の成分について「調査中」などとしている。 通知では、本来の容器に収められているかや、薬の譲渡人が必要な販売許可などを持ち、適正な流通経路から入手しているかを確認することを求めている。 同社によると、ハーボニーはボトルに28錠