29日午前11時25分ごろ、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地から南東約45キロの太平洋上で、同基地所属の飛行チーム「ブルーインパルス」のT4練習機2機が、訓練中に空中で接触した。2機は直後に同基地に緊急着陸し、乗っていた3人にけがはなかった。空自は調査官を派遣し事故調査を始めた。 ブルーインパルスはアクロバット飛行で知られる。空自によると、通常、1日3回の訓練飛行をしており、事故があったのは2回目。接触した2機を含む計4機で編隊飛行訓練をしていた。 2機のうち1機は機首の一部がへこむなどし、もう1機は左側後方の水平安定板の一部が脱落した。基地周辺で被害の報告はなく、損壊した部品は洋上に落ちたとみられる。 接触した1機には42歳と41歳の2人、もう1機には34歳のパイロットが搭乗。3人の飛行時間は約1500~4千時間という。