2011年に地上波のデジタル化が完了したと思ったら、早くも巷の話題は4Kテレビに移った。4Kテレビは現行のフルハイビジョンより4倍の高解像度を持つ。 それどころか、家電メーカーは、8Kや16Kのテレビの開発を進めている。技術革新はとどまるところを知らない。テレビ局などの既存メディアは後追いするのがやっとだ。 「ニューメデイア時代なんて、本当に来るんでしょうかね」 ある民放のカリスマ経営者が、こう漏らしたのは1990年代半ばだった。放送記者を相手にした月例記者会見でのことだ。このトップは新しいメディアの定着に懐疑的だった。実のところ、その会見場の片隅にいた筆者も同じ考えだった。既存メディア側の人間の多くがそう思っていたはずだ。その読みが大外れしたのは言うまでもない。 ネット世代には原始時代の光景に映る、かつてのメディアの形 今やネットの世帯普及率は約9割。BS放送の視聴が可能な世帯も約8割に
東京・世田谷区にある「NHK放送技術研究所」(技研)が5月29日(木)から6月1日(日)まで一般に公開される。2020年の東京オリンピックを目指して開発を進めている8Kスーパーハイビジョン(SHV)を中心に、31の研究成果を展示する。今年もAV評論家・麻倉怜士氏に展示品を解説してもらおう。 ――今年もNHK放送技術研究所の一般公開が始まりました。 麻倉氏: 技研公開は今回で68回目になります。今回の特徴としては、やはり8Kを全面に押し出していて、4Kに関係する展示はほとんどなかったことでしょう。4K試験放送がスタートする直前というタイミングも、皮肉なことなのか、意義のあることなのかは分かりません。 もちろん、4Kをツールとして使っている展示はありました。例えば4Kから2K(フルHD)画像を切り出して手ブレ補正として活用する技術は実用性が高いと思いますし、8Kのレコーダー展示でも4Kモニター
急激に価格が下落し、デフレの象徴といわれた薄型テレビ。2009年まで10万円以上を維持していた平均単価は、11年末に4万円台まで急落。店頭は安売りテレビであふれ返った。 ところが、12年を底に、足元は6万円前後まで値を戻しつつある。単価反転の要因としてよく指摘されるのが、大型テレビの高付加価値化だ。高精細の「4K」などは、家電量販店の店頭でも目立つ場所に陳列されている。 ただ実際には、テレビ市場全体に占める4Kの比率は1%強(台数ベース)。50型以上の中でも11%にすぎない。13年3月から1年間の単価変動率は40型以上が2%増止まり。一方、30型台以下は10%以上増えている。つまり、足元の価格上昇は大型より中型の寄与が大きい。
4K試験放送の具体的なスケジュールが決まった。次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は4月23日、総務省主催の会合で6月2日から4K試験放送を開始する方針を明らかにした。一方、大手MSOのJ:COMは翌24日、自社インフラを活用する4K試験放送を同じく6月2日から実施すると発表した。J:COMはRF方式とIP方式の両方を利用するため、3種類の伝送路を使った4K試験放送が同時に始まることになる。 既報の通り、NexTV-FはスカパーJSATが保有する東経124度/128度CS(高度狭帯域衛星デジタル放送)の設備とインフラを借り受ける形で試験放送を実施する。既に放送免許を取得したという。 映像の符号化方式は、現在のH.264比で約2倍の圧縮率を持つH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)。詳細は未定としているが、基本的には昨年末に行った中間報告に準じ
“超高画質”時代の流れをくむ、テックウインドの4K/60p対応小型PC:ESEC2014 開催直前情報 インテルやマイクロソフトなどの国内代理店であるテックウインド。「第17回 組込みシステム開発技術展(ESEC2014)」では、インテルブース内の出展企業として、4K/60pのコンテンツを再生できる超小型PCを展示する。 2014年5月14~16日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境までが一堂に集結する「第17回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2014)」が開催される。 ESEC2014の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み/エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、ESEC2014の特設ページをオープンし、来場予定者や来場検討されている方々に向け、
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