電気を「描く」? 今年、Kickstarterで実現した東京大学発のベンチャー企業AgICの”電気回路を紙にプリントする”技術。このプリンターのインクを使ったペンが今月発売されました。 このインクは銀のナノ粒子を含んでいて、電気を通し、その上にLEDチップや電池を貼りつけて、回路を作ることができるんです。CEOの清水信哉さんに実演していただくと、こんな感じ。 回路を作り始めてから、LEDが光るまでほんの30秒。簡単! 新しい表現のツールとしての「電気」 回路が紙に描ける? それって役に立つの? と思うかもしれません。そもそも回路は普段はあまり馴染みがないもの。冷蔵庫や電子レンジの見えないところに収まっていますよね。 このAgICの技術は、既存品の代替やコストダウンなど実利用的な面よりも、「電気をみんなのものに」ということを意識して開発されています。つまり、身近に感じてもらうというスタンス。