【ウィーン=田中孝幸】ウクライナのゼレンスキー政権の苦境が深まっている。半年前に始めたロシアに対する反転攻勢で期待した戦果が得られず、後ろ盾の米国ではウクライナへの支援が底をつきつつある。政権内では責任論を巡る軍との内紛の兆しも出ている。ロシアの侵略を受けるウクライナにとって、命綱となっているのが欧米の軍事・財政支援だ。その途絶は、他国の支援に頼らないロシアの侵略をさらに許すことを意味する。
フロントガラスにロシア語やウクライナ語で「子ども」と書かれたバス。 ウクライナの南隣・モルドバの国境に次々に到着しているバスに乗っているのは、ミコライウの人たちです。 ウクライナ南部の要衝は、ロシア軍の激しい攻撃にさらされています。 ゼレンスキー大統領が「英雄の都市」と呼ぶミコライウで起きていることとは。 空爆とミサイル 逃れた人たちは? ミコライウからのバスは、避難を希望する住民のために当局が用意しました。 住宅や病院までも攻撃の対象となり、住民たちはロシア軍の攻撃がこのところ無差別になってきていると話します。 モルドバの国境で私たちが話を聞いた51歳の女性は「ミコライウではずっと空爆が続き、空襲警報のサイレンも鳴り続けています。家の地下のシェルターに隠れて生活していましたが、ロシア軍に包囲されるのが怖いので脱出しました」と話しました。 また34歳の女性は「最初は郊外で戦闘が起きていまし
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