○熊崎勝彦委員長 調停委員会では厳正、公平に、申請内容を審議し、結論を導き出すという考えを貫いた。 その上でさらに慎重に熟慮を重ねるとともに、何としてもキャンプ前に結論を得たいと考えた。 そのために、連日、審議を重ね、約20時間の時間を要した。選手にとっても、球団にとっても報酬、お金のことは大変大事なこと。 100万円というお金は、選手にとっても、球団にとっても非常に大事だ。 だから、間違ってもおろそかな考え方、結論は出せない、慎重に熟議する必要があると考えた。 球団の主張する2億2000万円の現状維持が正しいかどうか、と同時に、涌井選手の希望額が最低でも2億7000万円という数字は正しいかどうか。 そこを議論した。 年間14勝8敗という成績、防御率3.67、ローテーションを5年間守り抜いて、二桁勝利を挙げている。 こういった実績、次年度の活躍、期待の実現性の確かさ、エース投手としてのモチ