小説の中のヒロインの扱いが不満で、作者を脅迫するメールを何度も送りつけたとして、警視庁は12日、徳島県阿南市富岡町南向の無職青井昇容疑者(32)を脅迫の疑いで逮捕し、発表した。青井容疑者は5カ月間に500回以上のメールを送ったといい、「小説の女の子が好きだったが、彼女がないがしろにされた」と供述しているという。 麹町署によると、逮捕容疑は昨年11月16日と22日、千葉県市川市の小説家、伏見つかささん(31)に「黒猫の死体をたたきつけてやりたい」「死ね詐欺師」などと記したメールを計10回送りつけて脅したというもの。伏見さんの首を斬ったように加工した写真も添付されていたという。 伏見さんの人気シリーズ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の登場人物が、作品中で周囲から疎外されていくことに腹が立ったと供述しているという。