市民税減税の是非が最大の争点となった名古屋市長選は21日に投票があり、現職の河村たかし氏(64)が新顔2氏を破って3回目の当選を確実にした。昨年度から始まった市民税5%減税は当面、継続する方向が固まった。減税のほか、市長給与削減や議員報酬半減など、河村氏は自らの改革路線を2期目も続ける構えだ。 選挙戦は、現職の河村氏と、共産推薦の元愛知教育大非常勤講師の新顔、柴田民雄氏(48)、自民、民主の県連から支援を受けた前自民党名古屋市議の新顔、藤沢忠将氏(43)による三つどもえの構図だった。減税継続を唱える河村氏に対して、新顔2氏は減税廃止を主張した。 河村氏は、市民税5%減税を継続した上で、将来的には10%減税も目指す考えを示した。これに対して、柴田、藤沢両氏は減税を廃止し、浮いた財源は減税のあおりで低下が指摘された行政サービスに充てるべきだと訴えた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただ