手記『絶歌』(太田出版)の発売と、週刊誌宛への手紙の送付、自身のホームページの開設とさまざまな動きを見せている神戸連続児童殺傷事件の犯人・少年A。そして、動向を追う中で明らかになったのは、少年Aが2冊のパスポートを取得していたという事実。発行地は東京、2冊とも同じ日に取られたことがわかっている。 公安は、Aが医療少年院を退院した2004年から、彼を監視対象下に置いていたという。警視庁関係者は語る。 「その後、2008年に“再犯の恐れなし”と判断して、いったん監視をやめています。しかし、今年1月にAの手記出版計画が『週刊新潮』で報じられて、公安は慌てた。再度Aに関する調査を始めたところ、パスポートの2冊取得など不可解な行動が明らかになり、改めてAを監視することになったんです。 その捜査の過程で、もう1つAの疑惑が浮上しました。彼は住所の“偽造工作”をしていた疑いがあるのです」 Aは手記発売の
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