子どもを中心に流行し、難聴になる危険性があるおたふくかぜについて、日本耳鼻咽喉科学会は難聴になった人数や症状の重さなど、実態を具体的に把握して国に対策を促していこうと、来月から全国すべての耳鼻科の医療機関を対象に大規模な調査を行うことを決めました。 おたふくかぜは、1000人に1人ほどの割合で難聴になるとする報告もありますが、日本耳鼻咽喉科学会によりますと、発生の詳しい実態はわかっていないということです。 このため学会は、29日に都内で開いた会議で、過去2年ほどの間におたふくかぜの影響で難聴になったと見られる患者について大規模な調査を行うことを決めました。 来月から、耳鼻科のある全国すべてのおよそ8000の医療機関に調査票を送って、患者の年齢や性別のほか、難聴の程度、聞こえないのは片耳か両耳か、どのような処置をしたかなどを尋ね、難聴になった人数や症状の重さなど実態を具体的に把握したいとして