私は子供の頃、給食だけを楽しみに学校に通っていた。しかし今年44歳になる私より上の世代には、「給食がまずくて本当に嫌だった」という人もいる。食の記憶や感覚というものは、世代を超えて共有するのがとても難しい。 よくご老人が「昔の塩鮭は小指の先くらいでどんぶり飯が食えた」なんて語っているのも、その一つ。そんなにしょっぱい塩鮭の記憶がない私には想像しがたい。 だが築地場外市場で気になる商品を見つけた。
改札を通過する時、自分の前を歩く人のICカードの残高がチラッと見えることがある。 その数字が2〜3桁だと、親近感を覚えて心が温まる。逆に、5桁だと『大人だ…』と恐れ慄く。 万札をチャージ…なんて大人っぽい行いだろう。 わたしもやりたい。やろうかな。そういえば大人だし。 一万円札を二枚手に取った瞬間、若干の躊躇いが生まれた。 1万円だけだとすぐに4桁になってしまうから、2万にしようと思ったのだが、だったら1万五千円でもいいじゃん。 どうしよう。チャージって2〜3千円しかしたことないし(定期券を除く)。緊張する。やるか?…やるか。やろう。ていうか、損するわけでもないし。現金をカードに移動させるだけだから。なんなら数千円ずつチャージするよりも手間数的には得。うん。得。じゃあOKです。やるぞ。 え 20,000円のボタンがない。 今までこの選択画面の上段(千円〜3千円)しか視界に入っていなかったの
1992年三重生まれ、会社員。ゆるくまじめに過ごしています。ものすごく暇なときにへんな曲とへんなゲームを作ります。 前の記事:7絵文字クイズ ~7つの絵文字が表すものは何?~ > 個人サイト ほりげー 来るたびに知らない場所が増える街、渋谷 日本のサグラダ・ファミリアといえば横浜駅だが、渋谷駅周辺も負けていない。常にどこかで工事が行われており、ちょっと目を離したすきにデカいビルが建っている。街全体が巨大モンスターのようだ。渋谷は生きているのである。 自己増殖を続ける渋谷だが、当然どこかにしわ寄せがいって、ビルとビルのつなぎめが不自然になっていることであろう。この記事は、そんなつなぎめを愛でるという趣旨だ。 せっかくなので、いまの渋谷がすごいことになっていることを示すためにも、渋谷を一筆書きで回ろう。 大まかに描いた今の渋谷。オレンジの線が今回のコース。なんと、一度も地上に降りることなく一周
行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:沖縄「花笠食堂」のゴーヤチャンプルーには赤飯が付いてくる > 個人サイト むかない安藤 Twitter 上野に来たら二木の菓子 上野に「二木の菓子」というお菓子屋さんがある。 ものすごく目立つので見逃さないと思います 「菓子」というのは名ばかりで、実際には食品全般をすごい品揃えで扱っているお店です 豆コーナーの充実ぶりたるや。ここと近くの小島屋というお店でだいたい好きな豆が揃います 二木の菓子はただのお菓子屋さんではない。大袋に入った業務用からちょっと他では見ない珍しい品まで、すごい物量で勝負してくるお店である。 デイリーポータルZも二木の菓子が好きで、記事にしているばかりかツアーを組んだりもした。 そんな二木の菓子には道を挟んだ向かいに
デイリーポータルZをはげます会のコースを増やしたとき、高額のコースを作った。 「もっとはげます会」「超はげます会」、そして最高のコースが「はげまし王」だ。 高額コースに入っている人には年末に挨拶に行こう、「はげまし王」には……なまはげで行っちゃうとか? そんな0.2秒ぐらいの思考で「はげまし王」には「年末ご挨拶(なまはげで)」という特典をつけた。吉祥寺のレトロ喫茶で天久聖一さんと話しながら決めた。 正直、王は現れないだろうと思って決めたのだった。 だが、4ヶ月後、私はなまはげになることになる。
書類の一部だけを照らす光 NHKスペシャルで、書類にこんなふうに光が当たっているのをよく見る。 「NHK 大川原化工機」の Google 画像検索結果のキャプチャ NHKが手に入れた書類にスポットライトを当てて、重要な行や単語だけを分かりやすいようにするのが典型だ。その他、暗闇の中に書類そのものをぼんやりと浮かびあがらせるやり方もある。 これを真似したいなあと思っていた。「盆踊り大会のお知らせ」のようななんでもない文書でも、こうやって照らせばなにか重大な資料みたいに見えないだろうか。 どうやって照らすか しかし問題がひとつある。これそもそもどうやって光を当ててるんだろうか。まずはシンプルに、書類に帯状に光を当てるやり方を試してみたい。 そのためにこんな方法を考えてみた。 照らしたい紙の上に透明の板を浮かべ、そこに光のスキマを作るための紙を置いて、全体を上から照らすのだ。 スマホのライトで照
アメリカには4人の大統領を彫った岩がある。ラシュモア山だ。 あれになってみたい。 でも「ものまねしまーす!はい、ラシュモア山~!」みたいなのは照れくさい。 もっとさりげなく「あれ?たまたまラシュモア山みたいになってるよ!」と言われたい。
デイリーポータルZは2024年1月1日から運営会社が変わります。 新しい運営会社は「デイリーポータルZ株式会社」です。 独立します 流浪のサイトとして運営会社が2回変わってきましたが、ついにデイリーポータルZ株式会社になります。代表は私、林がつとめます。 これまでお世話になったみなさま、ありがとうございました! そして支えてくれた読者のみなさま、これからもよろしくお願いします! サイトは変わりません、もっとおもしろくなります サイトは変わりません。暖かい靴下専門サイトになることも考えましたが、冬しかアクセスがなさそうなので踏みとどまりました。 これからも楽しく、読んだ人の気分を良くするサイトであり続けます。 来年からはデイリーポータルZのための組織で間接業務が少なくなりますし、出張申請せずにどこにでも行けます(ただし全部高速バス)。思いつきを実現できる環境になるのでサイトはもっとおもしろく
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー) 前の記事:自然豊かな村で歯ブラシを買い求める生活 御茶ノ水にある『萬龍』 今日は御茶ノ水にある『萬龍』というお店でチャーハンを食べることにした。ビジネスマンや学生さんで店内はにぎわっている。にぎわっているお店ということは間違いなくおいしいお店だ。 もやしそばも食べたいよね。 今回は月餅さん、編集部安藤さんが参加した。そして、指の先には、 入れない可能性があるのか。 今日は平日、火曜日の夜である。なのに満席で入れない可能性があるらしい。でも、少しでも可能性があるのなら、おれたちは1%でもその可能性にかける。 ただ、一応、他のお店も探した。「ダメだったらバーミヤン行って食べましょう」と言ったとき、「あー」と反応された。 (な
1993年東京都生まれ。与太郎という柴犬と生きている普通の会社員。お昼休み時間に事務員さんがDPZを見ているのを目にしてしまい、身元がバレないかハラハラしている。 前の記事:ザバスのキャラメル風味が飲み物を超えてマジック ツナマヨにかまけていた私が悪かった 物心つく頃にはいつもたらこがいた。幼少時には焼きたらこをご飯を混ぜたおにぎりが好きでよく作ってもらっていたことを覚えている。 小学生になってからも、運動会や遠足などお弁当を作ってもらうときには必ず焼きたらこのおにぎりをリクエストしていた。 焼きたらこの方はきっとこのまま筆者と一生を添い遂げるつもりでいてくれていたと思う。それくらい火の通ったたらこが大好きだった。 しかし、高校生に入ると事態が一変する。コンビニのツナマヨおにぎりのおいしさに気が付いたのだ。それ以来、ずっとツナマヨばかりを食べて生きてきた。 ツナマヨってまじでおいしすぎる。
デイリーポータルZ読者にはおなじみの古賀テンションだが、日記本で古賀さんを知った人にはこのテンションで良いのか不安になる。 だって本ではこんな感じである。 昼は私も娘も各自好きに食べ、午後リモートでうちあわせをしているうちに娘は作文教室へ行った。 PCのファンの音がとまり、IHコンロのファンの音もとまり、私以外には誰もおらず、すると一気に静かになった。うるさく感じていたわけでもなかった音がやむ、その瞬間の雰囲気が好きだ。 (「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」 p.236) 生活のなかの一瞬を描写している。 この日記の書き方を習うために散歩してその様子を書くことにしたい。習うのは林。編集部の橋田さんにも話し相手として散歩に同行してもらった。 まずは散歩の様子をいつものデイリーポータルZ風にざざっと記し、そのようすを古賀・林がどのように日記にするかを検証したい。 まずはいつものデイリーポータル
バイク免許を取ると高速に乗れる 西村:原付は高校卒業してすぐに取ったので、取材先でレンタルバイクがあるときは原付借りて取材してたんですよ。 石川:県境とか行くときに。 西村:車とかバイクとかないときついところが多いので、そういうところはレンタルバイク借りてた。で、一昨年ついに普通自動二輪をとりました。 原付レンタル時代の西村さん。千葉の県境を一周して実物大のチーバくんをえがくより 石川:僕は乗らないからピンとこないんですけど、原付とバイクって移動しやすさが違うんですか? 西村:排気量が大きいので、車並みのスピードが普通に出せます。あと125ccより上なら高速道路に乗れるんですよね。 石川:高速か!それはだいぶ変わりますね。 西村:そこはでかいですね。で、普通自動二輪取って、今年の7月に普通自動車をマニュアルで。マニュアルで取ったら面白いかなと軽い気持ちでマニュアルで取りに行って、えらい目こ
どうやら同年代の人たちの字は年齢とともに変化しているらしい、ということに大学生の時に気付いた。そしてそれは社会人になってから確信に変わった。 同僚から渡される引継ぎのメモ、取引先への郵送物の宛名、ホワイトボードに書かれた議事録。 大人が書く字は大人の字。大人による大人っぽい要素で構成されたスーパー大人空間こと会社で流通する字の、なんと大人なこと。 一人ひとりに指差ししながら言ってやりたい。 字がきれい、字がきれい、字がきれい。ひとつ飛ばして字がきれい。 もちろん飛ばされたひとつというのは、わたしのことである。 周りの大人(同年代)の書く字が軒並み大人っぽいことに気付いたときの感覚、これは知らぬ間に周りの女子たちが毛髪を整え化粧をしていることに気付いたときのそれに近い。 こういう時、「なんで自分はそっち側じゃないんスか?!?」と思うが、誰も加齢とともに自動的に瞼がキラキラになるとか字がきれい
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー) 前の記事:かつてあった福島のグルメ「ふくしまブルブル」に会いに行く アメ横のお店たち デイリーポータルZにはチャーハンを食べる部活があり、部長が筆者で、部員が9人の部活だ。チャーハンを食べるために集まって、食べ終わったら帰る、チャーハンに対して真剣な部活です。(おいしそうなものがあったらチャーハン以外も食べてもいい柔軟さもあります) 参加メンバーは、米田さん、月餅さん、江ノ島の3人です。 とりあえず歩く。 夜にも関わらず、どこもにぎやかなアメ横を歩いてみる。デイリーでも行った二木の菓子や業務用の商品たちが並ぶ中、中国系のお店も多くあり、日本ではあまり見かけない形で売っていたりするのだ。 日本の豆や乾物などが置いてあるお店
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー) 前の記事:渋谷の中心でチャーハンをはしごする~チャーハン部活動報告 ぷるぷる定食を食べる予定だった 今回「ぷるぷる定食ってなんだ?」という記事を書く予定だった。浅草橋にある百万石というお店に「ぷるぷる」というメニューがあり、それがどのようなものかを予想し、実際に食べに行くという記事を書くつもりだった。 そのお店は浅草橋にある。浅草ではない、浅草橋だ。 情報提供者の編集部安藤さん。 このぷるぷる定食はデイリーのネタ会議で「ぷるぷる定食」というのがあると編集部の安藤さんが言い出し、じゃあ調べないで行けば、きっと記事になるだろうという話になったのがきっかけである。 これは面白そうだぞと思い、自分の中で「ぷるぷるだから、きっと豆
こんなに好きなのに!毎週買っているのに!毎回楽しみに食べているのに…!それでも販売終了はいつも突然にやってきます。避けられない運命なのです。 ライター&編集部のメンバーに「忘れられない販売終了品」をききました。 【投稿募集】 好評により投稿コーナーになります!あなたの忘れられない販売終了品を教えてください→こちらのフォームから
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー) 前の記事:ハンバーグの注文に15分かかる~渋谷「ゴールドラッシュ」~ 住所を間違えて送ってしまい誰も来ない デイリーポータルZにはチャーハン部という部活動がある。集まってチャーハンを食べに行く部だ。 今回、編集部の橋田さん、安藤さんがチャーハン部に参加してくれた。 予定を調整して「じゃあこの日で! もし他の人も来れたら来てください!」とメッセージを送り、当日の朝にはリマインドとして「この場所に19:00に集合しましょう」と住所を送った。 みんながわざわざお店を検索して住所を調べなくても、コピペすれば来れるような配慮である。部長のやさしさが出た瞬間だった。 そして、時間になっても来ない。待ってる間に「居酒屋どうですか?」と
たとえば芸能人が知り合いの舞台を見に行った写真をブログに載せるとき、出演者である知り合いに小さくハの字を作るポーズをやる。あれはなんだ。 世の中いろいろなメディアがあり、その数だけ特集がある。月刊鉄道誌なら近鉄特集だとか、農業誌のズッキーニ特集だとか。今日のデイリーポータルZは特集!芸能人がよくやるあのハの字のポーズである。
行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:スカジャンの聖地で刺しゅうに酔う(デジタルリマスター) > 個人サイト むかない安藤 Twitter ハンバーグクラブを設立しました サイト関係者の間でチャーハン部という集まりがあり、たまに集まってはチャーハンを食べている(これとか、これとか)。 おかげでチャーハンに対する愛は深まるばかりなのだけれど、人生の幅をより広げるためにも、新たなる部を立ち上げようではないか、という話になった。 チャーハン部部長の江ノ島さんと部員の編集部安藤である。 人生の幅はできるだけ広い方がいいと思っている二人。 安藤「寿司とかステーキっていうのは、なんとなく部活と名乗るのは違う気がするんですよね」 江ノ島「そうですね。記事のためとはいえ寿司を食べ歩いているな
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