ブックマーク / yoshitakaoka.hatenablog.com (55)

  • 決まらない男 - 想像は終わらない

    2017 - 03 - 09 決まらない男 カナダ 海外生活 もしもこの世界を「決まる人、決まらない人」の2タイプに分けるならば、自分は間違いなく後者に分類されます。 「決まる人、決まらない人」 この言葉の定義を考えると「もっている人、もっていない人」と共通点があるように思えますが、両者は似て非なるものです。 勝手な解釈ですが、自分が思う「決まる人、決まらない人」の決定的な違いは、物事をスマートにこなせるか否かです。 例えば、バレンタインデー当日の学校。 例年通り1つも貰えないという結果は同じだとしても、決まる人はサラッと風のように自分の机の中や下駄箱をチェックできます。 言動に焦りがなく、無駄にソワソワもしていないため、誰も彼の「ちょっとトイレに行ってくる」という見え見えなはずの言い訳を疑いません。 しかし、決まらない人の場合は3回下駄箱に行ったとしたら3回とも漏れなくチェックしている姿

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    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/03/09
  • 口にしてはいけない蜜 - 想像は終わらない

    2017 - 03 - 05 口にしてはいけない蜜 頭の中 それは 口にしてはいけない蜜 人の心を掻き立てて  気持ちを揺さぶる甘い蜜 三階のおばさんが暗躍し  団地の噂が素早く回る 甘ったるい蜜の配達に 電子機器など必要ないのだ (勤めていたパルプ工場が倒産し 父親が家を出た) 回覧板のように届けられる話 尽きることのない好奇心は 鉄製のドアをもすり抜ける 「つまらなそうだから 行かない」 キャベツ太郎にハートチップル 修学旅行のお楽しみを残らず開けてしまった君は 団地公園のブランコを強く蹴った 目の前でしおりを破った君は 嘘をついている 何にも知らないフリをしている僕も 嘘をついている 僕らは 嘘つきだ 「ドライブインのカツカレーは美味しかった?」 「華厳の滝に幽霊はいた?」 「まくら投げはやった?」 興味はないと言ったのに  君の質問は止まらない カツカレーはマズかった  滝は綺麗じ

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    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/03/05
  • 私は知っている - 想像は終わらない

    2017 - 03 - 03 私は知っている 大切なもの 頭の中 私は知っている いつも近くで見てたから あなたや君を知っている 私は知っている 五時の鐘が鳴るまで校庭で時間をつぶしていた君を お楽しみ会に参加しなかった君を 給費のことで先生と話していた君を 「楽しみだ」と言ったのに転校前日に「行きたくない」と泣いた君を 私は知っている 喧嘩ばかりだった両親の仲を取り持っていた君を 家の鍵を首にかけ家事を押し付けられていた君を 気が触れたと噂されていた近所の老婆に挨拶をする君を ゲームのコントローラーを持つ友人の応援ばかりしていた君を 私は知っている オモチャ売り場で一度も駄々をこねなかった君を 劇の配役よりも小道具作りに精を出していた君を お弁当を隠してべていた君を ローレル指数を気にしていた君を 私は知っている 毎回遠足を休んでいた君を 親の秘密を背負わされた君を のけ者にされて笑

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    KAERUSAN 2017/03/03
  • 高橋名人チルドレンよ、永遠に - 想像は終わらない

    高橋名人チルドレンよ、なぜ呼び出してくれなかったのだ? 私のツーコンのマイクは、常にオンにしておくと言ったのに まぁ、いい こうしてまた顔を見せてくれたんだ 細かい事は言いっこなしだ さぁ、早いとこファミコンのコントローラーを握ってくれ 高橋名人チルドレンよ、時は確実に進んでいる 手始めに、そのシャネルズみたいなメイクを落とそうか なんなら、その手首に付いたジャラジャラしたモノも外そう 君たちはもう、アムラーでもシノラーでもない 高橋名人チルドレンよ、流行など一瞬の夢だ その煌びやかな幻は、まさに青いカセットのアイスクライマー 脇目も振らず氷を砕き、必死の思いでクリアしても その先にあるのは、見覚えのある1面だ そんな終わりの見えない無限ループに流されてもよいが、惑わされてはいけない 高橋名人チルドレンよ、年齢は気にしなくていい 年をとったら落ち着こうなんて、誰かが勝手に決めたルールだ 人

    高橋名人チルドレンよ、永遠に - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/03/01
    (y^ω^)y よく判らないけど、いい記事や~☆ 私もマジで「がんばれ五右衛門」にハマりました。今でもボードゲームのコマ(五右衛門フィギュア)と、当時の大容量2メガでござる、のチラシを持っています~☆
  • 今も、何か書いてる? - 想像は終わらない

    2017 - 02 - 26 今も、何か書いてる? 頭の中 その白い指は 確かに舞った 氷上を滑るフィギュアスケーターのように 何の面白味のない無機質なホワイトボードの上を エッジを効かせて駆け抜け 息をのむ美しい文字を残した あの時  心は持っていかれたんだ イチョウ並木に足を止める余裕もなく ひっ叩いても 体は素直に動かない 家を出て 大学のある駅まで着くので精一杯 泣いても怒っても それが自分の限界なのだ 教室の代わりに足を向ける図書館 言い訳を探すために座る哲学書の資料室 もう うんざりだった 背中を押してもらう理由を探す日々 頭を灰色が覆うから  白い指を求めた ドイツ文学に興味はない ただ 白い指を眺めたかった 巨大スクリーンに映し出される細長い指 期待を裏切らずに舞う白い指 大好きな映画よりも 90分が短く思えた 時間と共に失っていく 存在していた自分の意思  付きまとってく

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    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/02/26
  • 空の色をした作業着 - 想像は終わらない

    2017 - 02 - 23 空の色をした作業着 頭の中 「俺の背中を見ておけ」って大声を出すけど  その背中は一体どこにあるの? 7時過ぎには家を出て 帰ってくるのは夜中過ぎ 週に1度の休日に 足を向けるのは競輪場だ ほら あなたの背中はどこにもない すすけた青い作業着 黒いオイルにまみれたその服は もう何色でもなかった 「空の色と一緒だろ」 あなたはそう言っておどけたけど 私が知っている空は こんなに色褪せてはいない あなたは不器用な人だ 思いと言葉が お互いそっぽを向いている 当はどちらも近くにいるのに 見ないフリをして 顔をしかめている どうでも良いことばかりに声を使い 大事な時には目も合わさない きっとあなたは知らないと思うけど  私たちはエスパーじゃない 「うん」や「あぁ」では 何にも伝わらないんだ 私が見るあなたの背中は いつも疲れて汚れていた その作業着が空ならば 浮かぶ

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    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/02/23
  • 私のロードショー - 想像は終わらない

    2017 - 02 - 21 私のロードショー 頭の中 「萌の朱雀」が見たくて並んだ映画館 背伸びは承知の上だった ポップコーンもコーラも買わなかった二列目の特等席 映し出された緑と吊り橋に引き込まれて 内容なんか一つも入ってこなかった ただ 美しく とにかく 夢中になった 鑑賞後 とても強い衝動を感じたが  十八歳の私には それが何だか分からなかった あんな風に場面を切り取りたい 止まっているようで動いている そんな景色に憧れた 静止画ではなく  動画を意識するようになったのは それからだ 中学生から作り始めた頭の中の街 自分の好みだけが詰まったそこは 最高の撮影場所だ 「はい カメラ入ります!」 昭和の公衆電話のような色をした団地のドアを開け 踊り場に出る 申し訳程度に通路を照らすライトは 見なくてよい現実をぼかして隠す 七月の終わり  熱を僅かに保つコンクリート 防虫スプレーと火薬の

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    KAERUSAN 2017/02/21
  • もう、そこにはいない - 想像は終わらない

    2017 - 02 - 17 もう、そこにはいない 頭の中 「思いを果たすまで 許さない」 春に咲くヒナゲシ 夏に咲くサルビア 秋に咲くヒガンバナ 冬に咲くサザンカ 赤い花の想い出なんかいらない  そろそろ荷物を降ろしたいんだ 「恨みを晴らして」 掴まれた肩の感触が 強く残って消えない 十月 教室 ストーブ 畳 何気ない言葉に 意味を持たせないでくれ 準備は怠らなかった 道具も揃えて 体も仕上げたよ でも 当はそこにいたくなかったんだ 肩が凝るのも 偏頭痛も 身分不相応の 感情の叫び 「お前じゃ役立たず」だって 白いロープに笑われたよ 魔法のランプを持つ人に出会ってね 世界が変わってしまったんだ 真っ暗な中に 灯りが見える 不思議なことに  その光は何をしたって消えないんだ もう 暗闇は怖くない 背伸びをしていた足も いつのまにかツラなくなった あなたを忘れたわけじゃない 何度だって「怒

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    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/02/17
  • 嫁に頭が上がらないわけ - 想像は終わらない

    2月14日、カナダでは今日がバレンタインデーでした。 この日は大好きなチョコレートの日であると同時に、自分たちの結婚記念日でもあります。 同じ名字になってから11年目の記念日、自分は今年も仕事でした。 籍を入れる時、忘れないようにと分かりやすい日を選んだのですが、こちらに来て2人ともホスピタリティ業界に就職したこともあり、このアニバーサリーを満足に祝えていない状態が続いています。 嫁さん、正直すまない。 カナダでは(きっと、他の英語圏の国々でも)夫婦間のバランスを表す決まり文句に: 「Happy wife, Happy life (嫁が幸せなら、自分の人生も幸せ)」というフレーズがあります。 あくまで個人的な見解ですが、自分はこの慣用句に白旗を上げて100%同意します。 結婚して、今年で11年。 タイトルにもある通り、自分は嫁に、全く頭が上がりません。 今ここで「嫁」なんて気安く言ってます

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    KAERUSAN 2017/02/15
  • 行き場のない感情は、どこへ流せばいいのだろう - 想像は終わらない

    皆さんには学校や職場、もしくは住んでいる街などに自分1人になれる場所がありますか? 自分は、あります。 というか、新しい所へ行くと、まずその候補地を探します。 小さな神社の拝殿裏 人気のないデパートの屋上 決まった駅の階段下ベンチ 誰も使っていない駐輪場 冬のプール小屋 ちなみに今の職場で使っているのは、ボールルームの先にある備品室で、そこはドアを開けるのに専用のカードキーを必要とするため、ほぼ確実に1人になることができます。 人によって1人になりたい理由は様々だと思いますが、自分の場合は嫌なことや辛いことがあった時、そして、感情の落とし所が分からなくなる出来事に遭遇した際に、上記の場所へ足を向け、じっと気持ちが収まるのを待ちます。 行き場のない感情。 悲しいわけでも、寂しいわけでも、憤りを感じるわけでもない。 ハッキリとした表情を持たない思いが心を占めた時、とにかく無性に1人になりたくな

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    KAERUSAN 2017/02/12
    (y^ω^)y ひとりになる時間は大切ですよね。
  • ちょっと待ってくれないか - 想像は終わらない

    2017 - 02 - 08 ちょっと待ってくれないか 頭の中 あの ちょっと待って そのままの姿勢でいいから 少しの間 話を聞いてくれないか? 理由なんか尋ねないよ 此の期に及んだら どうもこうもないよね ねぇ「Fallin' in Love」って曲を知ってる? ハミルトン ジョー・フランク&レイノルズっていう長い名前のバンドが歌っててさ 当にいいメロディーなんだ じゃあ トッドラングレンは? いや 違うんだ  音楽の話をしたいわけじゃなくて  まぁ 音楽の話なんだけど きっと 君の知らない曲が まだたくさんあると思って だから もったいないよ まだまだ 一杯あるんだ ポップやロックだけじゃない  ヒップホップも レゲエも ファンクも テクノも 何曲か 君に聞かせたいお薦めがあるんだ 待って  ちょっと 待って じゃあさ  デートとか興味ない? ほら ベタだけど 遊園地とか行ってさ 白

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    KAERUSAN 2017/02/10
  • これは超能力ですか? - クルミ通りのメープル荘

    2017 - 02 - 03 これは超能力ですか? カナダ 海外生活 頭の中 ミスターマリックにトランプマン、そしてユリゲラー。 自分は子供の頃、この3人を物の超能力者だと信じていました(ユリゲラーに関しては未だにグレーゾーン)。 もちろん、「手品」や「トリック」といった言葉は知っていましたが、変に裏を読み (この人達は、その凄まじい能力を隠すためにワザワザ『ハンドパワーです』って言ったり、トランプを飛ばしたり、スプーンを曲げているんだ!) などと考えていました。 「 超能力者は正体をバラしてはいけない 」 当時、姉が読んでいた「ときめきトゥナイト」や、自分が好きだった「パーマン」の世界観よろしく、(特別な能力や秘密を持った方々は、それをひた隠しにして生きているのだ)と勝手に思い込み、上記の3人も例に漏れず、日常生活でポロッとその力が出てしまっても誤魔化せるようにマジシャンという職業を選

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    KAERUSAN 2017/02/03
  • どうしたらいいのか分からなかったので、服を脱いで走った - クルミ通りのメープル荘

    2017 - 01 - 23 どうしたらいいのか分からなかったので、服を脱いで走った 大切なもの 頭の中 記事の冒頭ですが、頭を下げさせていただきます。 タイトルだけを冷静に見ると、ただの変態です。 上の題から得られる第一印象は、間違いなく頭のおかしな人です。 これから順を追って話を進めていきますので、どうか釈明の余地をください。 突然ですが、皆さんは服を脱いで走ったことはありますか? 自分はあります。 とはいっても、法に触れるような話や変態的な話題が展開される訳ではありませんので、ご安心ください。 インパクトの問題で、どうしても「服を脱いで走った」という部分に目が行きがちですが、自分が書きたいのはその前にある「どうしたらいいのか分からなかった」という気持ちの方です。 自分が服を脱いで走るようになったのは16歳からで、その年の夏から遊ぶようになったグループの集まりに参加し始めたのがきっかけ

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    KAERUSAN 2017/01/23
  • 愛しのタテ耳と、白い靴下 - 想像は終わらない

    突然ですが、自分はネコが好きです。 正確に言うと、「好き」という気持ちで収まりきれないほど、愛しています。 あの、顔。あの、仕草。お腹なんか見せちゃうものなら、もう至福の極みです。 何なんですかね、ネコって。何で、あんなに可愛いんですかね。 以前の記事で紹介したことがあるのですが、ウチはネコが2匹います。名前はミータとナナです。 仕事から帰り車を停めると、音に反応したナナは居間の窓から顔を出し出迎えてくれます。まさにデレデレのなせる技。 玄関を開けて中に入り、着ていたダウンを脱ぐとこんな感じです。 (内側の温もりが大好きな、ナナ) (グルグルグルグル、ロールして) (さんざん手に絡みついた後に) (放心して、What's マイケルポーズのまま、固まります) 一方、ツンデレ道を突き進むミータは、出迎えなんてヤワなことはしません。 なので、「帰りました」と報告に行くと: (うむ。と、長い手を伸

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    KAERUSAN 2016/12/06
  • 誰もいないグラウンドを見ていた - クルミ通りのメープル荘

    2016 - 12 - 02 誰もいないグラウンドを見ていた 大切なもの 頭の中 忘れてしまっても、なくなってはいない。 姿が見えなくても、変わらずそこに居続ける。 記憶は不思議です。 日常生活の中で、しょっちゅう呼び出される「1軍」の記憶と、長いこと登場機会のない「3軍」の記憶。 活躍頻度の違いはあれど、どちらも老け込むことはなく同じ脳内に生息しています。 便宜上「3軍」と書いた記憶も、実力は「1軍」に引けを取りません。ただ監督である自分の好みのせいで活躍するチャンスを狭められているだけです。まるで栄京学園のキャッチャー小倉(あだち先生著 H2)のように。 正直、すまない。 残念ながらもう終わってしまいましたが、少しの間とった有休中に頭の中の棚卸しをしました。 時間に余裕がある時のみ出来るワークです。 脳みそ倉庫の随分奥にしまい込んである、大量の記憶たちを無理やり引っ張り出し、「過去にあ

    誰もいないグラウンドを見ていた - クルミ通りのメープル荘
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    KAERUSAN 2016/12/03