ブックマーク / yoshitakaoka.hatenablog.com (55)

  • ご報告 - 想像は終わらない

    自身の作品である「歩けばいい」が Amazon × よしもとクリエイティブ・エージェンシーが主催する「原作開発プロジェクト」において優秀賞を受賞しました。 ドアが開き、橋がかかった事がとても嬉しいです。 作品を読んでくださった方々、選んでくださった方々、サポートしてくださった方々、そして表紙を描いてくださったミチコオノ氏、その全ての人たちに感謝します。 当に、ありがとうございました。 受賞の報告を受けた日、結果をまだ知らない自分は仕事帰りに嫁と合流し、テイクアウト専門のチャイニーズレストランへと向かっていました。 その日、普段よりも多くの料理を注文をした理由は、夕時に残念会をするためでした。 Amazonから結果報告がくるのならばこの日だろう、と自分の中で勝手に決めていた日が報告を受けた前日だったので、受賞の可能性はなくなったのだろうと悟り、大好きな海老ビーフンをべて気持ちをさっぱり

    ご報告 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2018/04/23
    (y^ω^)y すごい!!おめでとうございます!!!!
  • 整いました - 想像は終わらない

    皆様、お久しぶりです。 2018年 2月22日 出版登録の手続きが済み、約3ヶ月遅れの新年がやってきました。 ちなみに昨夜見た初夢は、明け方の浅瀬で餌を仕分けするというものでした。 目覚めて頭に浮かんだ言葉は、明けましてトゥナイト。 就寝前にキレキレな動きで踊る田原氏の映像を見た事が原因と思われます。 執筆中、マックの充電コードをニャンズに噛みちぎられるというドッキリハプニングが起き(今回で計3回目)、お財布が号泣しましたが、とにかく整いました。 (過去2回の敗戦から立ち直り、もう負けはしまいと心に決めて作成したお手製コードカバー、通称ツチノコ1号。せめてトロピカルな気分で作業をしたいと思い、蛍光緑のダクトテープを用意するも、南国気分とは程遠い、昭和の扇風機と同系色のツチノコが誕生することに) (結果を言うと、詰めが甘かった。しっかりと着せたはずの蛍光グリーンが、7部丈サイズに捲れ上がり

    整いました - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2018/02/24
    (y^ω^)y お久しぶりです~☆ あけましておめでとうございます~☆
  • 匂わないシルエット - 想像は終わらない

    *** あいつが狂っているって? 冗談じゃない 目はしっかり開いてたぜ あの子がイカれているって? 何を言ってるんだ 繊細で鋭いだけだろ 存在が浮いていると笑われても 好きにさせておけばいい 無理に溶け込み泳いでも いつかは溺れてしまうからね 「気味が悪い」と背中を刺すな 「理解できない」と机を押すな 手なんか繋がなくたっていい 椅子に画鋲を撒かなきゃいい 違いはいつだって厄介だ 誤解と偏見を染み込ませる 確かに歩幅は同じじゃない でも「相違」イコール「敵」ではない ずっと声を探してた 同じと違いを飛び越える 息をしたよく通る声を 拡声器で叫ぶ個性はいらない 裏にある強制はもっといらない 情報ばかりが溢れる画面 あなたの心はどこにある? 一緒じゃなくても構わない あなたの当を聞かせてくれ 濾過され落ちたシルエットじゃ 生きた匂いは嗅げないんだ 心で見たものを信じたい 感じたものに委ねたい

    匂わないシルエット - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/12/15
    (y^ω^)y いつだって少しの勇気が結果を大きく変えるのですよね。またお会いできる時を楽しみにしています~☆
  • 絶対に、振り返っちゃダメだよ - 想像は終わらない

    *** 「おい、ここ、誰んちよ?」 「私のお婆ちゃんち」 「誰か住んでんの?」 「ううん。結構前に亡くなってから、それっきり」 「へー。何でここ売らなかったんだよ。こんな場所でも、ちったぁ金になっただろ」 「どうしてもここは、手を付けたくなかったんだって」 「何でだよ?」 「何でかは知らない。それより、来る途中にも言ったけど、いろいろ変だなって思ってもシキタリだから気にしないでね。そういうものだから」 「でもよ、バットで傘を殴るなんてシキタリ、聞いた事ないぜ」 「知られてるはずがないよ。すっごい閉鎖的な場所だから」 「そういうもんなのか?」 「うん。そういうものなの」 「で? 何すればいいんだっけ? 手順のところはあんまし聞いてなかった」 「ちょっと、ちゃんとしてよ。これ、すっごい大事なんだから」 「分かってるよ。なんか面倒くせーけど、これ終わったら、ヤラしてくれるんだろ?」 「うん。終わ

    絶対に、振り返っちゃダメだよ - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/12/08
    (y^ω^)y 判らない所から、あー、なるほどって思う時の快感、満足感、物語の大切な楽しみですよね~☆
  • 自分のケツは、自分で拭きます 〈高岡ヨシ + 大関いずみ〉 - 想像は終わらない

    「おーい、君ぃー! 聞こえるかー? そんなとこで、何してるんだー?」 「あっ! お勤めごくろうさまです! あのー! わざわざ来てもらって悪いんですが、間に合ってまーす!」 「いやー、えっ? 間に合ってるって、何だろうなー? とにかくさー、そこ危ないから降りてきなよー!」 「何だかすみませーん! でも、降りる気はないんで、お帰り下さーい!」 「いや、帰らないよー! ねぇ、君ぃー! そこで何をしてるのー?」 「自分のケツを拭こうとしてるんでーす!」 「うん、そうだねー! いや、そうじゃなくて、何でそんなトコにいるのかなー? どうしてそこに便器があるのかなー?」 「あのー! それ説明すると長くなるんで、勘弁してください! とにかく、今、僕は忙しいんでーす! 放っといてくれませんかー!」 「んー、放っとけないよー! あのー、君ぃー! もしねー、お尻を拭きたいんだったら、降りてきた方がいいよー! そ

    自分のケツは、自分で拭きます 〈高岡ヨシ + 大関いずみ〉 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/12/01
    (y^ω^)y 同じことを既に解決している人がいる、のがイイですね、人の言うことを聞くのは大切だけど、自分で考えて消化しないでやっちゃいけないんじゃないかな、って思うんです~☆
  • ねぇ、知ってる? 〈高岡ヨシ + ミチコオノ〉 - 想像は終わらない

    ねぇ、知ってる? あの子のお母さん、PTAの会長さんとできてるらしいのよ ねぇ、知ってる? あの子の家の弟さん、やっぱり変なんですって ねぇ、知ってる? あの子のお母さんの出処、どうも橋の向こうの地区らしいのよ ねぇ、知ってる? あの子のお父さんの会社、噂通り倒産したんですって ねぇ、知ってる? あなた達の話、全部聞こえているよ ねぇ、知ってる? あなた達が笑ってしている話、全部おかしくも何ともないんだよ おい、知ってる? あいつ、昨日もヤられたんだってよ おい、知ってる? 一緒に殴れば、金がもらえるんだってよ おい、知ってる? あいつ、授業中に血を吐いたらしいぜ ねぇ、知ってる? あなた達の話、全部聞こえているよ ねぇ、知ってる? あなた達が笑ってしている話、全部面白くも何ともないんだよ あなた達が知りたいと思っている話を、私は聞きたくない あなた達が笑ってしている話を、私は全然面白いと

    ねぇ、知ってる? 〈高岡ヨシ + ミチコオノ〉 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/11/24
    (y^ω^)y 違いを受け入れるには知性が必要ですからね、心がけたいと思います。
  • 七日後の秘密 - 想像は終わらない

    「急に呼び出して悪い」 「それはいいけど、誰もいないよね」 「誰もって?」 「ヤマカワさんとか」 「大丈夫。いない、いない」 「当に? 倉庫なんかに呼び出すから、構えちゃったよ」 「ごめんな」 「いいよ。それよりさ、月曜どうだった? やっぱり新しいことされた?」 「月曜? あぁ、水のやつ?」 「うん。あれ、ひどくない? 着替えなんて持ってないから、ビショビショのまま帰ったよ」 「俺も。すれ違う人にジロジロ見られた」 「あんなの、何が楽しいんだろうね?」 「あいつらが笑ってしてくるやつ、全く理解できない」 「最低だね」 「あぁ、最低だ」 「あのさ、聞くのが怖いんだけど、何か緊急事態あった?」 「いや、大丈夫。今のところは何の連絡もない。今日呼んだのは、ヤマカワ関連のことじゃないんだ」 「え、そうなの?」 「ちょっと聞いて欲しいことがあって」 「うん。どうしたの」 「あのさ、タカギ先生って、

    七日後の秘密 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/11/18
    (y^ω^)y 緊張するなぁ!
  • ラジオネーム・放課後のジェットリー  - 想像は終わらない

    「さっきの電話、意味わかんねぇよ。一応買ってきたけど、何でケーキが必要なの?」 「話した通りだよ。大切なイベントだから、非日常アイテムが必要なんだよ」 「それで、何でケーキなの? お前、甘いものえないじゃん」 「いいんだよ、なんだって。雰囲気なんだから」 「だったら、プリングルスとペプシでいいじゃん」 「それじゃあいつもと一緒だろ。今日は特別なんだよ」 「何それ。まぁ、はい。ケーキと、一応いつものも買ってきたよ」 「ありがとう。気が利くねぇ。気が利き過ぎて、怖いよ」 「どーせ後で腹減ったとか言うじゃん。あれ、聞いててうるさいんだよ。あとケーキ選ぶの面倒くさかったから、今日は割り増しで千円な」 「でた、四捨五入」 「うるせぇよ。じゃあ今度から自分で買ってこいよ」 「はい、千円です」 「お前どんだけ動くの嫌なんだよ」 「千円を渡すぐらい嫌だよ。とにかくさ、ケーキもあるし、始めていいか?」 「

    ラジオネーム・放課後のジェットリー  - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/11/10
    (y^ω^)y 切手貼ってたの? www 面白い~☆
  • 全部ひっくるめて、楽しい - 想像は終わらない

    触れようと、もがく 創り出そうと、もがく そうやって グシャグシャになってするもがきは、楽しい ソファーで寝落ちして、朝を迎える 鳥がさえずる前に、ネコが顔を踏む コーヒーをいれていると、ネコが足を踏む 頭と背中が重いけど、楽しくって仕方がない 日常が肩を叩き、尋ねてくる時がある 自分の先を、考える事がある でも、自問の末に飛んでいく 内側が騒ぐ 過去が声を上げる 耳を貸そうと近づくと 森の中に引き込まれる 胸焼けが襲う夜もある それでも 楽しさが込み上げる 首を這ってくる欲よりも もっと強く突くのは 喜び 登場人物が独りで歩き 思いもしなかった景色をくれる 好き放題する彼らをまとめて 迷わないように道を作る そうして出来上がった喜びは 何物にも代えがたい 誰に頼まれたわけでもない 名前も全く売れていない けれども 楽しいから、書く 胸が躍って嬉しくて また、新しいドアを開ける 薄暗い中で

    全部ひっくるめて、楽しい - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/11/04
    (y^ω^)y 楽しいから書く、これ本当に出来ると本当に楽しいですよね、自分は、こういうことがしたいんだな、って思うのです~☆
  • 瞬間をください - 想像は終わらない

    何色でもいい 見た目はそれほど重要じゃない 変な服を着たっていいよ 君がそれを好きならばね 待ち合わせは駅の前 遅刻した埋め合わせは ハーゲンダッツでいいかな? 髪切った? 切ってない? ごめん ごめん セットが面倒なら 思い切って短くしたら? 別に金髪にしたって驚かないよ 似合っても似合わなくても 君が好きならそれでいい バスに乗ろうよ たまにはいいじゃない 友達の話とか 無理にしなくてもいいよ 人付き合いが苦手なのは 僕も同じだから ねぇ ってさ 夜明け前に2回鳴くよね? ずっと考えていたんだけど あれはきっと 彼らの「おやすみ」なんだよ 1回目は僕に言って 2回目は自分に言ってる 当のところは分からないけど そう考えてから 夜更かしの回数は減ったんだ ねぇ いま全く聞いてなかったでしょ? 視線が宙を舞ってたよ 例えそうでも構わない 君と居られるならそれでいい くだらない話の埋め合

    瞬間をください - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/10/28
    (y^ω^)y 秘密基地を思い出しました、あと大きな石wあったなぁ、明日期待しないように、面倒くさい、とか言ってみたりww、そういえば子供時代ありましたよ、って感じです~☆
  • 夏をやってない - 想像は終わらない

    ハッとして目を覚まし 通りに近い窓を開ける 緑を覆う色あせた枯れ葉 喉に飛び込む息は冷たい 薄く横に伸びる雲 縦に登れず空を這う 確かにここにあった夏 それなのに 僕は夏をやってない バケツに飛び込む手持ち花火 生み出す音が夜を鎮める 咲き終わりに残る白いライン 暗闇に写す向日葵の花びら もう 何年見ていない? 市営プールの帰り道 夕焼けに交わる塩素の匂い 天に浮かんだ七色の曼荼羅 オレンジの雲は何にでも化ける 灰色へと続く通学路 遠くに見える工場の煙 もう 何年帰っていない? 特別が日常になり 御馳走への距離が縮まる 不便や貧困を崇めない でも スイカに種があったっていい 僕は夏をやっていた 一人でいても 家に帰らなくても 僕は夏をやっていた 夜明け前に飛び出す国道 車の列をやり過ごし 瞬間を逃さずシャッターを押す 大した写真は撮れてない それでも そこには夏があった 制服を着替えて家を

    夏をやってない - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/10/20
    (y^ω^)y 実は去年、要らないものを全部捨ててみました、のんびりした時間以上の贅沢が無いことを、幸せを噛み締める人生が始まりました、本当にやりたいことをやることを生きるというなら今年一歳になりましたw
  • 「生きづらさ」というクソッタレ - 想像は終わらない

    難しい表現はいらない 簡単な言葉で伝えてくれ 物言わぬ羊の飼育法 それが道徳の正体か? 出来る限りはやってきた 疑問を持たずにやってきた モラルが楽園を作るんだろ? じゃあ 何でこんなに生きづらいんだ いじめに対して声を上げ 標的にされたら世話がない 記憶に彫られた墨が消えずに 誰かの言葉に反応する 手のひら返しがチラついて 真正面から人を見れない 善人 悪人 善人 悪人 人様の背中にシールを貼り 目線の動きを確認する バカみたいに勘ぐって バカみたいに夜を明かす ひねくれた考え 歪んだビジョン どうしようもないと言われても 望んで選んだ訳じゃない 前だけ向いてる人の波 過去に構ってはいられない 若気の至りという魔法 人の親になり時効成立 よくある話なのは分かってる でも そんな世の中クソらえだ 思いやりに助け合い 植えつけられた暗黙のルール 黙ってなぞって生きてたら 他人のケツばかりを

    「生きづらさ」というクソッタレ - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/10/06
    (y^ω^)y 生きにくい、それが出発点だと思って生きています、まさか、こんな世の中でちょうどだなんて、なんてつまらないんだ、って思います。こんな所やってられるか!って所で思いを貫けたら面白いなって思ってます
  • 友への伝言 - 想像は終わらない

    思えば不思議な関係だった 普段は口もきかなかった チャイムの合図で狩られる時間 終わりは意味を成さなかった 暗い階段の途中に射す光 窓から覗く中庭に射す光 同じ校内で息をしても そこに楽園はなかった お前はいつも下を向いて 指のささくれを取ってた 俺はいつでも下を向いて ただれた皮膚を摩ってた 適当に生み出し与えられた 滑稽で汚れたニックネーム 俺たちは三年契約のピエロ 特徴なんていらなかった 「どうだった?」 「今日はマシだった」 「どうだった?」 「今日はヒドかった」 僅かに重なる出入りの瞬間 窓のない壁を見ていた 魂と引き換えに学期を買って 春夏秋冬を過ごした 流れる風景と留まる想い 俺はお前を救えなかった 裂ける傷口と閉じる瞳 俺は俺をも救えなかった 消えずに浮かぶ 放課後のパレット お前もその色を見ているか? 今でもその色を見ているか? 俺たちはみんな犯罪者 自分殺しの常習者 腫

    友への伝言 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/09/22
    (y-ω-)y 敗北や後悔が、今度こそは、今回は、と言う気持ちになればと思う、しないと説明がつかないとも思う。
  • ちょっと待ってくれないか (『私が私をやめたなら』収録作品) - 想像は終わらない

    自分はAmazonKindleストアで「私が私をやめたなら」という電子書籍を販売しております。 私が私をやめたなら 作者: 高岡ヨシ 出版社/メーカー: YOMA CREATIONS 発売日: 2017/04/26 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 頭の中にある想いを書き出す方法として、詩と小説、どちらも好きなのですが、その時に込めたい感情によって心がしっくりくる方を選んでいます。 「私が私をやめたなら」は、自分が詩という形で表したかった想いの集合体です。 今回は、その内の1篇を紹介したいと思います。 *** 「ちょっと待ってくれないか」 あの ちょっと待って そのままの姿勢でいいから 少しの間 話を聞いてくれないか? 理由なんか尋ねないよ 此の期に及んだらどうもこうもないよね ねぇ フォールイン・ラヴって曲を知ってる? ハミルトン ジョーフランク&レイノルズってい

    ちょっと待ってくれないか (『私が私をやめたなら』収録作品) - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/09/15
    (y^ω^)y まだ知らない何かがある、いつだって、幾つだって、ですよね。
  • 橋の上の神様 - 想像は終わらない

    僕は「場所」を探していた。 昼が昼でなくなり、夜が夜でなくなった日を随分長く過ごしたせいで、右も左も分からなくなっていた。 締め切った窓。 肌に纏わり付くTシャツ。 通販番組の司会者が大きな声を上げた時、「もう終わりにしよう」と心が言った。 ビニール袋に貯めていた幾らかの金と携帯電話を掴み、部屋着のまま飛び出した現実は、室内と変わらずベトベトしていた。 真夜中なのに忙しい街。 ここに住む人たちは、僕が存在していることなど気付いてはいない。 ヨタヨタと歩く体に実感が湧かず、つま先で電信柱を蹴る。 (とにかく、遠くへ) 心を占める思いだけに動かされ、記憶をなぞり駅へ急いだ。 悪いことなどしていない。 誰も僕を気にしてはいない。 2番ホームの隅っこで始発を待つ自分の姿が、構内のミラーに映る。 人の目を気にして、決まった定位置に収まる心と体。 こういう度量の小さいところが、大嫌いなんだ。 ***

    橋の上の神様 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/09/09
    (y^ω^)y 死なないよ、死ぬわけ無いじゃん。そうなんですよね、何度でも世界を作り直せるんですよね。
  • 心の歌 - 想像は終わらない

    目隠しされても笑って歩く 俺の視界を奪っても 質だけは奪えない 触れられない いや 触れさせない いくらでも笑え いくらでも指をさせ 頭の数だけ増やしても お前の戯言は響かない 上だろうが下だろうが構わない 俺はとにかく進んでいく 昼が嫌なら夜を待て 光が嫌なら目を瞑れ 同じ場所を目指さなくていい 道から無理に外れなくてもいい どうしようもない環境の中で 不良にも犯罪者にもならずに生きてきた 「普通」に馴染めない毎日を どうにかこうにか乗り越えてきた こんなもんじゃない 俺が辿り着きたい場所は 今の景色で終わりじゃない あんただってそうだろ? 思い描いている舞台は まだまだこんなもんじゃないだろ? 誰かと誰かの悪意を並べて 群れて固まるのが望みじゃないだろ? もっと奥へいこう 同調が届かないずっと底まで イメージを超えて潜っていこう 生まれてきた訳を知りたい 煩悩に苛まれる理由を見つけた

    心の歌 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/08/26
    (y^ω^)y 飲まない、吸わない、打たない、もっとしたいことがあるから、僕もそうしています~☆ 一番やりたいことをしたい!
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《後編》 - 想像は終わらない

    「だからよ、何でセリフを言うときに眉毛が上がるんだよ。それじゃあ演技が嘘くさくなっちまうじゃねぇか」 口に含んだ煙を上へ吐き出したチャーさんは、タバコの先をワタル君へと向けた。 「え? 上げてないですって! チャーさんの見間違えですよ。ていうか、細かすぎますよ。例え眉毛が上がっていても、誰も気にしませんて」 「バカやろう、お前は何にも分かってねぇな。話すたびに眉毛が上がる奴がいたら、どう考えたって怪しいだろ。俺が刑事だったら一発でお縄もんだぞ」 「花屋に刑事はいませんから。それに僕が演じるのは客であって、容疑者ではないです。ちょっとチャーさん、いったん僕の眉毛から離れませんか。話が全然先に進まないじゃないですか」 ワタル君は大きなあくびをひとつして、近くのベンチに座り込んだ。 誰もいない夜の公園。 園内の時計の針は、日付を跨ぐ準備をしている。 10時前にはセッちゃんの店を出たので、もうかれ

    アーティフィシャル・フラワーズ 《後編》 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/08/20
    (y^ω^)y お店の名前、いいですね、解釈も、上手くいくかどうか、より、変化の途中の心を描いてくださるから、自分の思い出がよみがえります。
  • アーティフィシャル・フラワーズ 《前編》 - 想像は終わらない

    8時は越えたか? いや、まだ壁に光があるから、7時半過ぎか? だとしたら、2時半前に寝たとして、約5時間。 枕の横で背中を見せている電話をひっくり返し、手探りでホームボタンを押す。 ( 7:04) 7時4分。 勘弁してほしい。 最後の1杯。 あの冷や酒が余計だった。 (もったいねーから、終わらしちまいな) チャーさんが締めに勧める酒は、毎回無駄に後を引く。 自分の適量は分かってるのに、貧乏根性を出すから眠りが浅くなるんだ。 全くもって、自業自得。 せっかくの休みなのに、こんなに早く起きてどうする。 9時にセットしている目覚ましで起きたかった。5時間未満の睡眠では体に響く。 どういうメカニズムかは分からないが、35を超えた去年から、2度寝が出来ない体質になってしまった。 目を閉じ続けていれば、もう一度……とは考えない。 無駄な抵抗はしない。 起きる。 潔く、起きる。 コーヒーを飲むなら、ハム

    アーティフィシャル・フラワーズ 《前編》 - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/08/12
    (y^ω^)y 恋、恋ですねぇ、ドラマの恋じゃなくて、本物の恋、懐かしいような、不思議な気持ちです~☆
  • 深海にあるもの - 想像は終わらない

    上へ登った 違う景色が見たかったから いつもとは違う選択をした 服が変わり 立場が変わり 呼び名が変わった 笑顔の挨拶 穏やかな声 湯気が出ているコーヒー 窓から差し込む光は眩しい でも この部屋は息をしていない 能力と肩書きは比例しない ここに来てそれを痛感した 時計が9時を指し 合図と共に曲がかかる 女王蜂に裸の王様 踊る僕らは蜜を運び 彼らはそれを平らげる 実力なんて関係ない 目立たぬように静かに踊り 流れにまかせて取り入るだけ 目尻に刻むシワの数は 浮かぶか沈むかの生命線 笑って 笑って 笑って この船に残りたいのなら 目を細めて口角を上げればいい 差し出すか? 差し出さないか? 手招きをする数を増やし 目を閉じた従者が選択を迫る 暑くも寒くもない部屋 委ねた先に待つものは 憂いを忘れた理想郷か 例えそうだとしても 僕は捨てない 何かを得るために 何かを捨てはしない 全部まとめて取

    深海にあるもの - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/07/29
    (y^ω^)y どんな所からでも、どこを見ているか、どこを目指しているかで人生は変わる、今の意味も決まる、そういう意味で生き方にはこだわりたい、と思っています。
  • ノスタルジア - 想像は終わらない

    引っ越す背中を強く押す 透き通った緋色の夕焼け 僕が歩いていたその道は 二度と戻らない道となる 借り物の街で見上げた星は 電車の窓に映った花火 めいっぱい腕を伸ばしても 決してこの手に掴めない 大洋ホエールズの帽子を被った 緑のクリームソーダのあの子 君は僕を覚えているかな 同じばかり履いていた 掃除をしない放課後のエース 僕は君を覚えているよ 新しい番号を書いた葉書 君に届かなかったのかな 電話が鳴り響くそのたびに 心を躍らせ走ったけど けっきょく声は聞けなかった 「また会えたら遊ぼう」と 君がくれたドンジャラの牌 とうとうゲームは成立しなかったね おーい おーい 僕は君を呼んでいる おーい おーい 過ぎ去った時間を呼んでいる ブルーハワイの扇風機 テレビの上で威張る東京タワー 君を想うとあの日が浮かぶ タブレットの魔法がなかった時代 「便利」は「距離」を超えなかった 手軽に素早く繋が

    ノスタルジア - 想像は終わらない
    KAERUSAN
    KAERUSAN 2017/07/21
    (y^ω^)y 大洋ホエールズ!リアルな昭和が脳内に。