一年でいちばん胃袋に負担をかける時期といえば、誰がなんと言おうと年末年始だろう。 怒濤のように続く忘年会ラッシュが終わったかと思うまもなく、今度は新年会だ。胃腸が休まるヒマもない。あげく、帰省した者は実家で「まぁ食べなさい攻撃」まで受けるのだ。…もう無理。これ以上は食べられません。飲めません。 このような暴飲暴食が続いたあとに残るものは、やけに重い胃袋と、うっすらとした食欲不振。 こういう時、うってつけの食べ物がある。そう。お粥だ。 (高瀬 克子) まずは香港 取材をしたのは2007年のド年末。年始に見舞われるであろう胃の不調を見越した取材であったはずなのに、すでにこの時点で、私の胃袋は悲鳴をあげていた。 ああ…。胃がしくしくと痛む。 されど、こんな時こそのお粥なのだ。さっそく渋谷にある「香港ロジ」という名前のお粥専門店に向かった。