【ソウル米村耕一】韓国国防省は、拡声機放送の内容について「韓国の自由な民主体制、Kポップなどの若者文化、韓国の若者のはつらつとした姿をそのまま伝えるもの」だと説明している。 聯合ニュースによると、放送では正面から北朝鮮を非難することはせず、「少女時代」などの人気グループの歌を流したり、韓国の中産階級の暮らしぶりを紹介したりしているという。ただ、北朝鮮の人権問題や、朴槿恵(パク・クネ)大統領が3回も訪中している一方で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は訪中できていないことを指摘するなどといった内容も入っているという。 日中は10キロ、静かな夜間は20キロ以上先でも聞こえるとされる。 1990年代に南北軍事境界線付近の北朝鮮側で放送を聞いたという脱北者は、「北朝鮮も対抗して放送するので、その間は音声が響き合って何を言っているのか聞き取れない。しかし、今の北朝鮮の電気事情では常に対抗するわ