中国人が急激に「品行方正」に変わりつつある。人々を変えたのは「信用格付けシステム」だ。この仕組みでは、個人が職歴や支払い実績、交友関係などから、350点から950点の「信用度」でランク付けされる。得点が低い人は、金融、不動産、医療などさまざまなサービスで「後回し」にされるため、みんな必死でマナーを守るようになった。しかし、これでいいのだろうか――。 「予測アルゴリズム」という画期的な統治の方法 広大な領土に多大な人口を擁する中国では、むかしから統治者は「いかに秩序をもたらすか」に頭を悩ませてきた。長い年月の中で、恐怖による圧政、寛容による仁政、教育による統制などさまざまな統治が試みられてきたが、ここにきて、ついに統治者は画期的な方法を手に入れつつあるようだ。その方法とは、「予測アルゴリズム」という情報テクノロジーのことである。 中国では、長年にわたり食品生産や医薬品製造の安全性は保たれてお
![中国を変えた"信用格付けシステム"の怖さ | プレジデントオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a5ac1dbeed7a84f8df191fb96eb11f56665cbb17/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F0%2F1200wm%2Fimg_b05c2efb4d59834a3c0a0b2913895f85292232.jpg)