「地域の居場所」を作ろうという活動は、かなり前からさかんです。 社会福祉協議会などは「地域サロン」などの居場所づくりを推進していますし、市民活動団体のなかでも、様々な「居場所づくり」の活動があります。 僕自身も、子どもたちの「居場所づくり」に20代を捧げました。 最近、「居場所」づくりがメジャーになり、「子どもから高齢者まで、地域のみんなが来られるような場にしたい」というような考え方に、よく直面するようになりました。 すばらしいことのようですが、それで本当に「居場所」になるのでしょうか? 居場所に持ち込まれる「外部の人間関係」 例えば、子どもの居場所について考えてみよう。 小学校のすぐ横に児童館とか、子どもの居場所スペースみたいなのができたとする。 その学校の子どもたちは、みんなそこに行く。 学校でうまくいっていて、学校に居場所がある子は、そこにも居場所があるだろう。 でも、学校でうまくい