TPP交渉の流れ 【藤田知也、鈴木友里子】22日からブルネイで開かれる環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉会合で、日本政府が貿易自由化率を最大85%程度とする関税撤廃案を示すのは、各国の交渉にペースを合わせるためだ。今後は、国益をかけた厳しい交渉がいきなり始まる。日本は本音では交渉に時間をかけたい考えだが、米国は「年内妥結」に強くこだわっている。 政府のTPP対策本部は、交渉会合に初参加した7月下旬以降、主に2国間で進められている関税の引き下げ交渉がどのくらい進んでいるか、情報収集してきた。分かってきたのは、米国の砂糖やカナダの乳製品など、各国が関税を守る「聖域」にしたいと考えている品目の扱いを巡る交渉は、進んでいないことだった。一方で、それ以外の品目では話がつきつつあるようで、各国の貿易自由化率は、想定より高かった。 このため日本は、当初は75%程度にとどめる予定だった自由化率を、

