今回の「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」では、出題された問題の一部が公表された。 算数・数学では、場面に合わせて計算したり、グラフを読み解いたりする問題が目立った。小4では、毎回同じ数を足して作られた4個の数を見て、5番目の数が何かを問う問題が出題された。正答率は79%で国際平均値の69%を上回り、10位と健闘した。 単純な計算問題のようだが、国立教育政策研究所では「問題文を読み解いた上で引き算と足し算をする複数の手順を要する。小4には簡単ではない」とする。 学校のカリキュラムに対応したTIMSSの問題は、単問や選択式が多いのが特徴だ。経済協力開発機構(OECD)が高1の学力を調査する学習到達度調査(PISA)では日常の場面に沿って問題解決力を評価する問題が多く、1問に複数の小問があるのに比べ、シンプルな出題となっている。 理科は物理や化学、生物、地学の各分野から出題され、4択で