■「生徒の思いに応えたい」 横浜市立旭中学校(横浜市旭区)に4月、“キャリア校長”が誕生した。文部科学省が今年度から始めた学校へ職員を派遣する事業の「第1号」として3年間の任期で派遣された藤岡謙一校長(40)に、赴任後の“現場”で感じた率直な思いや今後の抱負を聞いた。(古川有希) 「中学生は多感で難しい時期。教育現場で生徒がどう変化していくのか、先生がどう苦労しているのかを実際に体験したかった」 藤岡校長は、文科省の公募に応募した理由をこう説明する。 実は教師はあこがれの職業だった。大学4年時に教育実習に行ったとき、表面的には明るく素直な生徒たちの間にいじめがあったことを知り、衝撃を受けた。一時は教職を志したが、当時は教員採用が非常に狭き門だったため、「いじめや不登校は全国的な問題。これらを解決する仕事に携わりたい」と文科省に入省した。 文科省では、初等中等教育局教職員課の課長補佐として
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