【前回のコラム】「コボちゃんと「驚きと納得」の間」こちら 30歳過ぎまで、飲み会の幹事を、一度もやったことがなかった。 というか頼まれたこともない。 前職の電通には「大学生時代は500人のイベントの幹事やってました!求心力には自信あります!」と豪語する自称お祭り男がゴロゴロしている。そんな男たちが「ふーん、で?それくらい普通だし」と扱われるくらい、お祭り偏差値が高い会社だ。 ぼくは、3人の飲み会すら仕切れない。 そう。ぼくには甲斐性がないのだ。 「中村くんって包容力まったくないよね」と何度言われたことか。 これはたぶん、ぼくが次男であることと、人を殺しそうな顔つきをしていることに大きく起因している。 部の部会や朝礼にも顔を出さず、面談も適当。「アワード獲って面白いもの作って、会社背負ってるからいいだろ」と、一匹狼のアウトロー気取りでいた。有名な「鬼十則」も、一則も知らなかった。会社のルール