「こんなにうれしいと感じられたのはいつぶりだろう」 第1志望の国立大学に合格した時、1人の女子高校生はそう思いました。でも、合格したことを両親に伝えても、喜んではくれませんでした。 一緒に暮らす祖父母の介護をほぼ1人で担っていた彼女。彼女が県外の大学に進学したら、介護を担う人がいなくなる。それが理由でした。 (さいたま放送局記者 大西咲) 「介護で希望大学に進学できなかったのは本当につらかったです」こう話すのはアオイさん(仮名・25歳)です。 高校生のころ、祖父母の介護を経験しました。介護と家事をほぼ1人で担っていたため、高校時代、多くのことを諦めざるを得なかったといいます。 「仕方なかった」と思うようにしていると話しますが、今でも忘れることができないのが進路についてです。 県外にある第1志望の大学に合格しました。それでも、介護のため、進学することはできませんでした。 今も大学受験シーズン
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