Published 2017/11/07 13:20 (JST) Updated 2019/03/25 18:49 (JST) 中国の人々は会話に故事成語や例えを用いることが多いという。直接表現を避け、かつ余韻を持たせる形で相手に自分の思いを伝達する手法は、ダイアローグ(対話)のために有効かもしれない。特に意見が対立していたり、認識が共有できていなかったりする時、歩み寄りに役立つはずだ。記者は8月、中国江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」を訪問。1937年に旧日本軍が中国国民政府の首都・南京を占領した際に中国人大量殺害などの悲劇を生んだ南京大虐殺(南京事件)から12月で80年を迎えるのを前に、張建軍館長が日本の報道機関のインタビューに初めて応じてくれた。(共同通信=大阪社会部・真下周) ▽80年の歴史認識 果たして張館長の口から紡がれる言葉は話法のオンパレードだった。歴史認識を巡って織りなさ