北京(Beijing)の地下鉄車内で携帯端末からテキストメッセージを送る若者たち(2010年8月20日撮影)。(c)AFP/Franko LEE 【8月30日 AFP】読めるけれど書けない――。パソコン・ケータイ世代の日中の若者の間で、「漢字健忘症」とでも呼ぶべき現象が広がっている。 中国青年報(China Youth Daily)が4月に実施した調査では、回答した2072人の若者の実に83%が「漢字を書くのに難がある」と答えた。 中国で「提筆忘字(書こうとすると字を忘れる)」といわれる漢字健忘症が広がっているのは、パソコンや携帯端末で文字入力する際、中国語の読み方をアルファベットで示したピンインで入力する人が大半だからだ。ユーザーは表示された漢字の一覧から意味にふさわしいものを見分られさえすればよく、自分でその漢字を書ける必要がなくなる。 日本でも状況はよく似ている。携帯やPCは、読みを