1625年の西アフリカ ハウサランドの主要都市。赤線は現在の国境。 ハウサ諸王国は、ハウサランド(21世紀現在のニジェール南部からナイジェリア北部のサバンナ地域)に13世紀から19世紀まで存在したハウサ人の都市国家群の総称[1]。 19世紀に書かれた『カノ年代記』によると、14世紀後半になって西方のマンデ系の商人からイスラームが伝えられ、城壁に囲まれた都市を核とする国家群を構成するようになったという[1]。19世紀にソコト帝国の傘下に入り、フルベ人の支配を受けた[2][3]。 歴史[編集] 建国神話[編集] ナイジェリア北部に住むハウサ人が、14世紀ごろまでに都市国家群を建設した[4]。『カノ年代記』によれば、以下のような建国神話が知られている。 ハウサ人の伝承によれば、バグダードの王子バヤジダ(英語版)(ハウサ語: Bàyā̀jiddà)が旅に出て西方へ向かい、カネム・ボルヌ帝国に至った