タグ

ブックマーク / toshoshimbun.jp (1)

  • これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得 | 荒木優太 | 評者◆西村仁志(ジュンク堂書店新潟店)|図書新聞

    ■エリック・ホッファーという哲学者をご存知だろうか。7歳で母を亡くし、同じ年に失明。15歳のときに奇跡的に視力が回復するも、18歳で今度は父を亡くし天涯孤独に。その後も自殺未遂をはかるなど、波乱の人生を送った。このエピソードだけでも充分に驚嘆に値するが、もっと驚くのは、彼は正規の学校教育を受けずに独学であらゆる学問をマスターしていったのだ。後年は沖仲仕として働きながら勉学に励んだ。正に在野の哲学者だ。 書のタイトルは『これからのエリック・ホッファーのために』だが、決してエリック・ホッファーの解説書ではない。寧ろ副題である「在野研究者の生と心得」というのがメインだ。 よく知られているように、現在の文系学部の大学生は危機的な状況にある。自身も在野研究者である著者はこれに対して「若手が安心して研究できる場所などもうどこにも確保されていない」と前置きしつつも決然と語る。「しかし、それで終わりだろ

  • 1