薄暗いバーで日本酒の入った升を傾けると、ほのかに光が――。幻想的な雰囲気を演出する「光枡(ひかります)」の試作品ができた。岐阜県大垣市の升メーカーなどが開発し、4月ごろの発売を目指す。 升の生産で国内シェア8割の大垣市。地元の升メーカーと、印刷、IT、ソフトウエア開発関連の各社が昨年9月、県の商品開発プロジェクトの一環としてチームを立ち上げた。升の材料であるヒノキの薄い板が光を通すことに着目し、開発に取り組んできた。 升は1合サイズで、LED電球4個と、傾きを感知するセンサーなどを内蔵する。傾けると、底で赤、青、白にそれぞれ10秒ほど発光。厚さ約1ミリの板を通して、柔らかな明かりとして放たれる仕組みだ。 値段は5千~1万円になる見込みで、バーや居酒屋、結婚式場などでの需要に期待する。開発に加わった升メーカー「大橋量器」の大橋博行社長(49)は「千年以上の歴史がある升と、最新技術が融合した。
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