写真:周辺がだんじり祭の場となる岸和田城。祭りの起源ともかかわりが深い あのまちでしか出会えない、あの逸品。そこには、知られざる物語があるはず! 「歴史・文化の宝庫」である関西で、日本の歴史と文化を体感できるルート「歴史街道」をめぐり、その魅力を探求するシリーズ「歴史街道まちめぐり わがまち逸品」。 大阪府岸和田市といえば、全国的に知られるのが「だんじり祭」。岸和田城旧城下の市街地をだんじりが疾走し、そのまま交差点を豪快に転回する見どころ「やりまわし」は、季節のニュースとしてテレビでもよく紹介される。ただ、映像では見えにくいかもしれないが、そのだんじりには、前後左右の全面に精緻な木彫が施されている。今回はその「だんじり彫刻」に、地元の人々の心意気を探った。 【兼田由紀夫(フリー編集者・ライター)】 昭和31年(1956)、兵庫県尼崎市生まれ。大阪市在住。歴史街道推進協議会の一般会員組織「歴