最近は「本を買うなら電子書籍」という人も増えてますよね。 読みたいときにすぐ読める、かさばらず保存も楽、メモや検索も簡単と、読み手にとっては「便利なことばかり」の電子書籍ですが、実は出版社にとっては「けっこうやっかいな商品」だったりもします。 読者の中には「紙代も印刷費もかからない電子書籍の価格が紙の本とほぼ同じなのは納得できない」とか、 「電子書籍の発売開始日が紙の本より遅れるのはなぜ? 同時発売して欲しい」 といった疑問や不満もあるかと思います。 なので今日は私に分かる範囲で、その理由を書いておきます。 なお今日取り上げるのは、著者が自分で出すセルフパブリッシング(ダイレクト出版)の話ではなく、出版社から紙でも発売される商業出版ベースの書籍の、電子版の話です。 1.電子書籍を作るのは紙より面倒 出版社が本を出す場合、まずは中身を作ります。 著者に文章を書いてもらい、著者推敲が終わって目
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