オープンソースコミュニティーと協働するということは、適応して自らを変えようとすることである。アゴで使おうなどと考えれば、賛同など得られるわけがない。 2005年10月11日、プロプライエタリソフトウェアベンダーのXaraが、同社の主力製品であるベクタグラフィックス用パッケージXara Xtremeのソースコードを公開する計画と、開発者コミュニティーの協力を得てLinuxに移植する計画を発表した。それから2年が過ぎた現在、同プロジェクトは停滞していて存在意義が失われかけている。その理由は主に、Xaraがオープンソースコミュニティーと協力し合う方法をつかみきれなかったためだ。 Xara Xtremeのソースコードは、2006年3月にフランスのリヨンで開催されたLibre Graphics Meetingの開会式で公開された。この時のリリースはバージョン0.3で、その後数カ月の間に、それに続く数