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ブックマーク / ockeghem.hatenablog.jp (18)

  • PHPのsocket_connect()関数における *つまらない* 脆弱性の話 - ockeghem's blog

    Scan Tech Report(無償版)を読んでいたら、PHP には、socket_connect() 関数の脆弱性(CVE-2011-1938)があると紹介されていました。調査の結果、この脆弱性の影響を受けるPHPのバージョンとして公開されている情報は間違っているようなので報告します。 概要 Scan Tech Reportには以下のように説明されています。 PHP には、socket_connect() 関数の処理に起因してバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。 http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51983960.html バッファオーバーフローというと影響が大きそうでびっくりしますが、この脆弱性はあまり話題になっていません。その理由は、この脆弱性が悪用されるシナリオがほとんどあり得ないからです。 もう少し、詳し

    PHPのsocket_connect()関数における *つまらない* 脆弱性の話 - ockeghem's blog
  • 「\%foo」から始まる文字列を検索するクエリをハードコーディングする - ockeghem's blog

    SQLのエスケープと聞いてやってきましたよ。2008-07-10 - T.Teradaの日記から 例えば、「\%foo」から始まる文字列を検索する場合には、どのようなSQL文を書けばよいのでしょうか。 条件は以下の通りです。 1. DBMSソフトはMySQL 2. ESCAPE節は使わない 【中略】 「\%foo」から始まる文字列を検索するSQL文は、以下のようになります。 mysql> SELECT 123 FROM dual WHERE '\\%foo456' LIKE '\\\\\\%foo%'; MySQLの場合、文字列リテラルのエスケープとLIKE述語のワイルドカード(「%」、「_」)に対するエスケープの両方に「\」を使うので、こういうややこしいことになりますね。T.Teradaさんが書かれているように、以下のように考えるのがよいと思います。 LIKEに与える文字列のエスケープ処

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  • 「SQLインジェクション対策」でGoogle検索して上位15記事を検証した - ockeghem's blog

    このエントリでは、ネット上で「SQLインジェクション対策」でGoogle検索した結果の上位15エントリを検証した結果を報告します。 SQLインジェクション脆弱性の対策は、既に「安全なSQLの呼び出し方」にファイナルアンサー(後述)を示していますが、まだこの文書を知らない人が多いだろうことと、やや上級者向けの文書であることから、まだ十分に実践されてはいないと思います。 この状況で、セキュリティのことをよく知らない人がSQLインジェクション対策しようとした場合の行動を予測してみると、かなりの割合の人がGoogle等で検索して対処方法を調べると思われます。そこで、以下のURLでSQLインジェクション対策方法を検索した結果の上位のエントリを検証してみようと思い立ちました。 http://www.google.co.jp/search?q=SQLインジェクション対策 どこまで調べるかですが、以前NH

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  • 「徳丸本ができるまで」スライドを公開します - ockeghem's blog

    まっちゃ445などで発表に使用した「徳丸ができるまで」のスライドを公開します。 発表時の原稿の後半を少しカットして、最新の状況を加筆しました。 徳丸ができるまで View more presentations from Hiroshi Tokumaru [PR] 「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方」のDRMフリーPDFによる電子版が販売開始しました。 体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 脆弱性が生まれる原理と対策の実践 作者: 徳丸浩出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2011/03/01メディア: 単行購入: 119人 クリック: 4,283回この商品を含むブログ (146件) を見る

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  • CookieのDomain属性は *指定しない* が一番安全 - ockeghem(徳丸浩)の日記

    たまに誤解があるようですが、Cookieを設定する場合のDomain属性は *設定しない* のがもっとも安全です。以下、例示により説明します。 ※このエントリは、http://blog.tokumaru.org/2011/10/cookiedomain.html に移転しました。恐れ入りますが、続きは、そちらをご覧ください。

    CookieのDomain属性は *指定しない* が一番安全 - ockeghem(徳丸浩)の日記
  • 『よくわかるPHPの教科書』のSQLインジェクション脆弱性 - ockeghem's blog

    このエントリでは、数値型の列に対するSQLインジェクションについて説明します。 以前のエントリで、たにぐちまことさんの書かれた『よくわかるPHPの教科書』の脆弱性について指摘しました。その際に、『私が見た範囲ではSQLインジェクション脆弱性はありませんでした』と書きましたが、その後PHPカンファレンス2011の講演準備をしている際に、同書を見ていてSQLインジェクション脆弱性があることに気がつきました。 脆弱性の説明 問題の箇所は同書P272のdelete.phpです。要点のみを示します。 $id = $_REQUEST['id']; // $id : 投稿ID $sql = sprintf('SELECT * FROM posts WHERE id=%d', mysql_real_escape_string($id) $record = mysql_query($sql) or die(

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  • PHPのイタい入門書を読んでAjaxのXSSについて検討した(3)~JSON等の想定外読み出しによる攻撃~ - ockeghem(徳丸浩)の日記

    昨日の日記の続きで、Ajaxに固有なセキュリティ問題について検討します。今回はJSON等の想定外読み出しによる攻撃です。これら攻撃手法は来ブラウザ側で対応すべきもので、やむを得ずWebアプリケーション側で対応する上で、まだ定番となる対策がないように思えます。このため、複数の候補を示することで議論のきっかけにしたいと思います。 まず、作りながら基礎から学ぶPHPによるWebアプリケーション入門XAMPP/jQuery/HTML5で作るイマドキのWeから、Ajaxを利用したアプリケーションの概念図を引用します(同書P20の図1-23)。 前回、前々回は、(5)のHTTPレスポンスの前後で、JSON等のデータ作成(エンコード)に起因するevalインジェクションや、(5)のレスポンスを受け取った後のHTMLレンダリングの際のXSSについて説明しました。 しかし、問題はこれだけではありません。正常

    PHPのイタい入門書を読んでAjaxのXSSについて検討した(3)~JSON等の想定外読み出しによる攻撃~ - ockeghem(徳丸浩)の日記
  • PHPのイタい入門書を読んでAjaxのXSSについて検討した(2)~evalインジェクション~ - ockeghem(徳丸浩)の日記

    昨日の日記の続きで、Ajaxに固有なセキュリティ問題について検討します。タイトルはXSSとなっていますが、今回紹介する脆弱性はXSSではありません。 作りながら基礎から学ぶPHPによるWebアプリケーション入門XAMPP/jQuery/HTML5で作るイマドキのWeから、Ajaxを利用したアプリケーションの概念図を引用します(書P20の図1-23)。 Ajaxのアプリケーションでは、XMLHttpRequestメソッド等でデータを要求し、サーバーはXML、JSON、タブ区切り文字列など適当な形式で返します。ブラウザ側JavaScriptでは、データ形式をデコードして、さまざまな処理の後、HTMLとして表示します。以下に、Ajaxのリクエストがサーバーに届いた後の処理の流れを説明します。 サーバー側でデータを作成、取得 データ伝送用の形式(XML、JSON、タブ区切り文字列等)にエンコード

    PHPのイタい入門書を読んでAjaxのXSSについて検討した(2)~evalインジェクション~ - ockeghem(徳丸浩)の日記
  • PHPのイタい入門書を読んでAjaxのXSSについて検討した(1) - ockeghem's blog

    このエントリでは、あるPHPの入門書を題材として、Ajaxアプリケーションの脆弱性について検討します。全3回となる予定です。 このエントリを書いたきっかけ twitterからタレコミをちょうだいして、作りながら基礎から学ぶPHPによるWebアプリケーション入門XAMPP/jQuery/HTML5で作るイマドキのWeというを読みました。所感は以下の通りです。 タレコミ氏の主張のように、書はセキュリティを一切考慮していない 主な脆弱性は、XSS、SQLインジェクション、任意のサーバーサイド・スクリプト実行(アップロード経由)、メールヘッダインジェクション等 脆弱性以前の問題としてサンプルスクリプトの品質が低い。デバッグしないと動かないスクリプトが多数あった 上記に関連して、流用元のソースやデバッグ用のalertなどがコメントとして残っていて痛々しい 今時この水準はないわーと思いました。以前

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  • もし『よくわかるPHPの教科書』の著者が徳丸浩の『安全なWebアプリケーションの作り方』を読んだら - ockeghem's blog

    たにぐちまことさんの書かれた『よくわかるPHPの教科書(以下、「よくわかる」)』を購入してパラパラと見ていたら、セキュリティ上の問題がかなりあることに気がつきました。そこで、拙著「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方(以下、徳丸)」の章・節毎に照らし合わせて、「よくわかる」の脆弱性について報告します。主に、徳丸の4章と5章を参照します。 4.2 入力処理とセキュリティ 「よくわかる」のサンプルや解説では、入力値検証はほとんどしていません。しかし、入力値検証をしていないからといって即脆弱かというとそうではありません。徳丸でも強調しているように、入力値検証はアプリケーション要件(仕様)に沿っていることを確認するもので、セキュリティ対策が目的ではないからです。 「よくわかる」の中で、私が見た範囲で唯一の入力値検証は、郵便番号のチェックをするものです。以下に引用します(「よくわ

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  • phpMyAdminにおける任意スクリプト実行可能な脆弱性の検証 - ockeghem's blog

    phpMyAdmin(3.3.10.2未満、3.4.3.1未満)には、リモートから任意のスクリプトが実行可能な脆弱性があります。このエントリでは、この脆弱性が発生するメカニズムと対策について報告します。 概要 phpMyAdminには下記の2種類の脆弱性の組み合わせにより、リモートから任意のスクリプトを実行させられる脆弱性があります。 CVE-2011-2505 CVE-2011-2506 該当するバージョンは以下の通りです。 phpMyAdmin バージョン3.3.10.2未満 phpMyAdmin バージョン3.4.3.1未満 影響を受ける条件は、上記バージョンのphpMyAdminを使用していることに加えて、以下をすべて満たす場合です。 setup/index.phpとsetup/config.phpを外部から実行できる phpMyAdminのconfigディレクトリが存在し、PHP

  • 勝手に補足:レガシーPHPのセキュリティ対策,大丈夫ですか?未修正の脆弱性(2) - ockeghem's blog

    第4回 未修正の脆弱性(2):レガシーPHPセキュリティ対策,大丈夫ですか?|gihyo.jp … 技術評論社という記事を読みました。とても重要なことが記載されている一方で、記述の間違い及び記述もれがあるため、読者の便宜のため勝手に補足したいと思います。具体的に、PHP4系の最終版PHP4.4.9にてパッチの提供されない4つのぜい弱性についての話題です。一部のぜい弱性はPHP5.2系でもパッチが出る見込みがないものです。 CGIのDoS 元記事ではCVE-2009-3660として紹介されていますが、CVEおよびNVDのサイトを見ると、Efront 3.5.4以前の脆弱性とあります。明らかに該当しないので調べてみると、CVE-2008-3660の間違いのようですね。2008を2009とTYPOしたのでしょう。 脆弱性の中味ですが、元記事に以下のように書かれています。 この脆弱性は不正なパス

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  • PHPにおけるファイルアップロードの脆弱性CVE-2011-2202 - ockeghem's blog

    PHPの現行バーション(PHP5.3.6以前)には、ファイルアップロード時のファイル名がルート直下の場合、先頭のスラッシュを除去しないでファイル名が渡される問題があります。CVE-2011-2202として報告されています。 後述するように影響を受けるアプリケーションは少ないと思われますが、念のためアプリケーションの確認を推奨します。また、次バージョンPHP5.3.7のRC1で修正されていることを確認しましたので、PHP5.3.7正式版が公開され次第、できるだけ早期に導入することを推奨します。 ※このエントリは、http://blog.tokumaru.org/2011/06/PHP-file-upload-bug-CVE-2011-2202.html に移転しました。恐れ入りますが、続きは、そちらをご覧ください。

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  • EZwebの2011年秋冬モデル以降の変更内容とセキュリティ上の注意点 - ockeghem's blog

    au/KDDIの技術情報サイトEZfactoryには、2011年秋冬モデル以降にEZwebの仕様変更がある旨表示されています。セキュリティ上の問題の可能性もあるため以下に報告します。 EZfactoryトップページでの告知内容 EZfactoryトップページには、2011年秋冬モデルでの変更を以下のように要約しています。 ※お知らせ※ EZブラウザは、2011年秋冬モデルにて、EZサーバを含め、「機能」及び「ネットワーク環境」の見直しを行ないます。 これによる主な変更点は以下のとおりです。 <主な変更点> ・EZサーバの言語変換機能が削除され、HDMLが非サポートとなる。 ・EZブラウザ、PCサイトビューアーのIPアドレス帯域が統一される。 今後EZブラウザ向けコンテンツを作成する場合は、XHTML Basicを推奨します。 http://www.au.kddi.com/ezfactory

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  • 僕が「ホワイトリスト」を採用しなかった訳 - ockeghem's blog

    ホワイトリストという用語はセキュリティの分野では非常に基的な用語ですが、セキュアプログラミングという文脈では意外に曖昧な使われ方がされているように見受けます。エントリでは、ホワイトリストという用語の意味を三種類に分類し、この用語の実態に迫ります。拙著体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方(以下、徳丸)では、ホワイトリストという用語を一度も使っていませんが、その理由に対する説明でもあります。 ホワイトリストの分類 私の調査によると、ホワイトリストは以下の3種類に分類されます。 許可されたものの一覧表(第一種ホワイトリスト) セキュリティ上安全と考えられる書式(第二種ホワイトリスト) アプリケーション仕様として許可された書式(第三種ホワイトリスト) 以下順に説明します。 許可されたものの一覧表(第一種ホワイトリスト) ホワイトリストというくらいですから、来のホワイトリストは

    僕が「ホワイトリスト」を採用しなかった訳 - ockeghem's blog
  • 続パスワードの定期変更は神話なのか - ockeghem's blog

    2008年2月にパスワードの定期変更は「神話」なのか? - ockeghem(徳丸浩)の日記を書いた時の反応は、賛否両論という感じだったが、その後、twitterでのつぶやきなどを見るに、「パスワードは定期変更しなくてもいいんじゃない?」という意見は、セキュリティの専門家にも多くなっているような印象を受けている。 そのよう状況の中、以下の記事を読んだ。 辞書攻撃がうまくいかない場合、クラッカーは総攻撃(ブルートフォース攻撃とも言います)を仕掛けます。【中略】仮に1秒間に1000万回の計算ができるとすれば、パスワードのクラックに要する時間は1年にもなりません。どんなに強固なパスワードであっても、1年ももたないということになります。だからこそ、3カ月に1回とか半年に1回はパスワードを変更する必要があるのです。(2ページ目より引用) http://www.itmedia.co.jp/enterp

    続パスワードの定期変更は神話なのか - ockeghem's blog
  • コメント masa (2008/02/29 18:31) - パスワードの定期変更は「神話」なのか? - ockeghem(徳丸浩)の日記

    ITProの記事が契機となって、PCIDSS(PCIデータセキュリティ規準)およびパスワードに関する規定が話題となっている*1。 「パスワードは90日ごとの変更」が義務づけられる!? | 日経 xTECH(クロステック) それに対して,PCIDSSは表現が具体的である。現在のバージョン1.1ではパスワードについて下記のような規定がある。 ■要件8.5.8 グループ、共有または汎用のアカウントとパスワードを使用しないこと。 ■要件8.5.9 ユーザー・パスワードは少なくとも90日ごとに変更する。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080220/294287/ このうち、要件8.5.9「ユーザー・パスワードは少なくとも90日ごとに変更する」に関して疑問を持った。これはいわゆる「セキュリティの常識」という奴の一つではあるが、実際のところ、

    コメント masa (2008/02/29 18:31) - パスワードの定期変更は「神話」なのか? - ockeghem(徳丸浩)の日記
  • 携帯電話向けWebアプリのセッション管理はどうなっているか - ockeghem's blog

    最近購入したPHP×携帯サイト 実践アプリケーション集を読んでいて妙な感じがしたので、この感覚はなんだろうと思っていたら、その理由に気づいた。書に出てくるアプリケーションは、PHPのセッション管理機構を使っていないのだ。そんな馬鹿なと思ったが、目次にも索引にも「セッション」や「session」という語は出てこない。サンプルプログラムのCD-ROM上で session を検索しても出てこないので、セッションはどこでも使っていないのだろう。 そうは言っても、書にはブログやSNSなど認証が必要なアプリケーションも登場する。書で採用している認証方式はこうだ。 携帯電話の個体識別番号を用いた、いわゆる「かんたんログイン」のみを使う 認証状態をセッション管理機構で維持しない。全てのページで毎回認証する そのため、「iモードID」など、ユーザに確認せずに自動的に送信されるIDを用いる つまり、全て

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