ActionScript 3.0は以前のバージョンと比べて、書くのが面倒になったといわれる。しかし、それはビジネスレターに、もって回った形式や作法があるのに似ている。一見わずらわしく思えても、その作法にしたがいさえすれば、案内状でも礼状でも注文書でも、型どおりの書き方で作成できる。今回はActionScript 3.0の中でも、もっとも基本的な型を3つ紹介する。 1. インスタンスをつくって表示する まず、インスタンスをつくるには、そのクラスを確かめて、new演算子(演算記号)でクラス名の特別な関数(コンストラクタ)を呼出す。インスタンスは、ActionScriptにおけるメモリである変数に入れておかないと[*1]、あとで扱えない。変数はvar宣言して、変数名のあとにコロン(:)をつけて、インスタンスのクラスを指定する(データ型の指定という)。なお、変数名には、基本的に半角の英数字を使う[