近年、インターネット上にはさまざまな形態のアプリケーションやサービスが登場し、ネットユーザーの利用方法も多様化している。Web閲覧だけでなく、音楽/映像ファイルのダウンロード、ストリーミングなどのコンテンツ配信サービス、P2P型アプリケーションによる音声通信、あるいはファイル共有・交換などに利用される機会が多くなった結果、ユーザー1人当たりの帯域使用量も増大傾向にある。 ベストエフォート環境では、少数の特定ユーザーがこの種のアプリケーションやサービスを駆使して回線の帯域を占有すると、そのほかのユーザーの利用帯域が圧迫され、通信速度が低下してしまう。 そこで、通信品質の向上を目的にトラフィックを制御するいわゆる帯域制御装置がクローズアップされているのだが、従来の帯域制御装置では問題点も指摘されている。例えば制御方式の問題が挙げられる。現在主流となっている方式といえば、どのユーザーが、どのよう