スリランカ人の女性が、名古屋入管の収容施設で亡くなった。報道などによれば、体調不良を訴えたにもかかわらず、ろくに治療も受けられず、半年以上収容された揚げ句、家族に看取(みと)られることもなく、独り亡くなったというのである。 知らんかった。不法滞在の外国人は、役人の胸三寸で何カ月も、何年も収容を続けることができるやなんて。法相の判断や裁判所の許可もなしに。 まだ33歳の若さで、とらわれの身のまま、食事も喉を通らず、のたうち回るようにして亡くなった女性の無念さは察してあまりある。女性の妹が姉の死の責任を追及しようとされるのも当然のことであろう。 しかし、や。しっくりせんのはワシだけか? 悪いのは入管の役人や、悲劇を生んだ日本の法システムだけか? 女性の言葉を信じるならば、就学ビザで来日したものの、悪い男にだまされて働かされるようになり、日本語学校にも通えず、やがて退学。在留資格もなくし、不法滞